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マリア「七海様から伝言を預かっています。ゲーム主催者に動きがあった、これより討伐すると。その討伐に協力してほしいとのことです。」

希佐「た、倒すんですか!?」

マリア「貴女の命を狙うような輩です。容赦なく殺ります。」

人を倒す...ううん、殺す。新たに与えられた私の仕事は、ゲームの主催者を殺すことだった。そんな覚悟なんてできていないし、できたとしても殺すことなんて無理。

私はこの手を汚さないで、皆のところに戻りたい。死んでしまう前に、大切な皆がいる元の世界へ帰りたいだけ。

マリア「これ以上の時間は許しません。延長しても、滞在が許せるのは二日のみ...このままでは貴女を知らない彼らにエラーが発生します。時に執着心を強くし、貴女を誘拐する可能性も増すものかと。」

希佐「...え?」

マリア「ノーマンもそうでした。存在しない記憶というエラーが発生し、エマという女の子がノーマンを殺そうとしたのです。不幸なのか幸運なのか、ノーマンはその時にはすでに昏睡状態でしたので...」

希佐「ま、待って!皆はそんなことしないよ!」

マリア「エラーが発生すれば関係ない!!!問答無用で巻き込まれるんですよッ!?」

...手を汚さないと帰れない、そんなことは分かってる。この人たちがいなかったら、私は知らない誰かを殺さなくちゃいけない。

マリア「七海様...どうか...!」

車の速度は上がる。でも遅いように感じた。

マリア「...銀時様、メールの内容は。」

銀時「相変わらずの地獄耳か...世長創司郎が半獣になった。他の獣との記憶が混合し、希佐を狙っている。リムジンとの距離も縮まる一方だ。」

マリア「ああクソッ...だから高級車は嫌いなんですよねぇ...!リムジンは長い上に、普通の車とは勝手が違う!小回りが効かないから、路地裏を走ることも無理!普通の車を持ってくればよかった...!」

銀時「速度は?」

マリア「速度ならご安心を!今は速度140...こっから200増加しますからねぇ!?」

希佐「建物にぶつかるんじゃ...!」

マリア「貫通してでも逃げ切るんですよッ!!!」

ああ、どうか→←.



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作者名:琲世 | 作成日時:2021年8月9日 14時

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