* ページ3
*you*
この家の朝は早い。なんてったって、朝のカンファレンスが7時半に始まるから、それに間に合うように病院に着かなくちゃいけないからね。
あくびを噛み殺しながらリビングに入ると、ソファで大毅くんが死んだように眠ってる。うちのソファは形を変えればベッドになるのに、それすらしてないって相当疲れてたんだね。ギリギリまで寝かせてあげよ。
インスタントコーヒーと菓子パンで適当に朝食を済ませ、着替えたりメイクしたりしてリビングに戻るとあっくんと望くんが起きてた。
桐山「おはよー、ビックリしたわ。しげ帰ってきてたんやな」
A「おはよー。さすがに疲れてるみたいだから、もう少しだけ寝かせといてあげようかなって思ってるんだけど、もうそろそろ起こした方がいいかな。あれ、そういえばりゅうくんもまだ起きてないの?」
小瀧「あれ、流星まだ起きてへんの?そろそろ起こさな、まずいんちゃう?」
仕方ない。あっくんも望くんも、まだ朝ごはん食べてるし、望くんに至ってはまだパジャマだし。支度が終わってる私が行くしかないか。
もう目覚ましのアラーム音、院内スマホの呼び出し音に変えればすぐ起きられるんじゃない?
リビングを出て、2階に続く階段の手すりに手を掛けたところで、上の方から足音が聞こえた。やっと、起きたか…
A「ちょ、ちょっとりゅうくん、大丈夫?!」
その姿が見えたかと思ったら、すぐにしゃがみ込んでしまったりゅうくん。階段の狭いスペースに体を縮め、額にはあぶら汗。
ただ事じゃない予感がして、駆け寄った。
藤井「はぁっ、はぁはぁ、、A?…っあ、あぁぁ。いってぇぇ、はぁっ、」
A「落ちると困るから、あんまり動かないでよ?私に寄りかかっていいから」
身体を支えるように腕を回すと、思ったより体重をかけてきた。とりあえずパッと全体を見る。
出血はない、外傷は見られないから、階段で転んだわけではなさそう。手はお腹を押さえてる、ってことはやっぱりお腹痛かったんだ。でも、昨日の今日でこんなに悪化する?というか、熱もありそうだなぁ。
小瀧「流星起きたー?…え、何してるん?」
A「望くん、ヘルプ!りゅうくん熱発してる。腹痛でここから動けないの」
小瀧「はっ?え、急に?え、何?流星どした?えっとー、A!リビングのソファ、ベッドにしといて。んで、照史に状況伝えて。俺、流星連れてくわ」
A「了解!」
701人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
エミーリア(プロフ) - 莉咲さん» コメントありがとうございます!夜遅い時間帯の更新が多くてすみません…。習慣にまでして下さって嬉しいです♪これからも楽しんで頂けるよう頑張りますので、どうかお付き合い下さいませ♡ (2022年10月13日 2時) (レス) id: f671841eb7 (このIDを非表示/違反報告)
莉咲(プロフ) - 最近、このお話しを読んで寝るのが習慣になりました。これからも楽しみにしています。お身体に気を付けて更新、頑張ってください^_^ (2022年10月9日 19時) (レス) @page43 id: 831d42e079 (このIDを非表示/違反報告)
エミーリア(プロフ) - mikuさん» リクエストありがとうございます!心臓を専門にしてるDrが居ないので、軽い物にはなると思いますが、書かせて頂きます!お待たせしてしまいますが、心疾患は得意なので、楽しみにしていて下さい♪ (2022年9月20日 13時) (レス) id: f671841eb7 (このIDを非表示/違反報告)
miku(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます。リクエストよろしいでしょうか?夢主の心臓の病気のお話をお願いしたいです。大変だとは思いますが、無理せず頑張って下さい! (2022年9月20日 8時) (レス) id: 38d0b39198 (このIDを非表示/違反報告)
エミーリア(プロフ) - ハナさん» コメントありがとうございます!更新お待たせしてしまってすみません。もうひとつのお話がひと段落したら書くつもりです。女の子のお話も考えています!もう少しお待ち下さい! (2022年2月26日 21時) (レス) id: f671841eb7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:エミーリア | 作成日時:2021年2月1日 0時