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もう数えることもしなくなった何回目かの水曜日。
図書室に阪本くんと2人きり。
体育祭が終わってから、好きと言う気持ちを強く自覚してしまった上に、周りの女の子達の言葉を聞いて不安が募るばかりだった。
実際あれから阪本くんに話しかける女子は明らかに増えた。
その中にはわかりやすくアピールしている子もいて、居ても立っても居られない気分になるものの、その度に自分が阪本くんにとって何でもない存在であることを実感してしまい落ち込んでしまう。
『阪本くん、体育祭終わってからなんか人気者になったね』
「ほんま？あんまそんな感じせえへんけど」
『なってるよ、女の子とかからも』
ああ、なんでこんなことを言ってしまうんだろう。
阪本くんを横目で見ると何だか不満そうな顔をしていて、また彼のことがわからなくなる。
そのまま取るに足らない会話をしながら、下校時刻のアナウンスを聞く。
いつもは2人で下駄箱まで降りて行くが、この日は違った。
「あ、阪本！偶然やん！Aも！」
図書室の扉を開けた瞬間、クラスメートの女の子がいた。
そしてその子は、阪本くんのことを気になっているであろう子で。
「え〜阪本一緒に帰ろうや」
『それやったら私が鍵返しとくよ！』
阪本くんの答えを聞くのがなんだか怖くて、そのまま逃げるように職員室に向かった。
阪本くんに片想いを始めてから一年半が過ぎようとしている。
やっぱり何もできない自分に呆れながら、鍵を返して一息ついてから下駄箱に向かう。
前を見ると下駄箱に寄りかかってスマホを見ている阪本くん。
さっきの子を待ってるんかななんて思いつつ横を通り過ぎようとした。
「え、ちょっとどこいくん？」
『…え？』
一瞬のことだった。
痛みを感じ右手を見れば阪本くんが私の腕を掴んでいる。
『どこって、帰るけど…』
「俺待ってたんに」
『え、なんで？わたし？』
「帰ろう」
ぶっきらぼうに言って歩き出す彼を急いで追いかける。
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流(プロフ) - ぱふぇさん» えーー！！そんなミラクルあるんですか！？！びっくり…と同時に褒められてしまって嬉しいやら恥ずかしいやら…！！もどかしい展開いっぱい続いちゃってください……楽しみにしてますﾆﾁｬﾆﾁｬ (3月6日 0時) (
レス) id: a6a9c1ba3f (このIDを非表示/違反報告)
ぱふぇ(プロフ) - 流さん» え！流さん！！流さんの書くお話が大好きで短編を何回も読み返してます！！大好きな作者さんから感想いただけて泣いちゃいそうです😭もどかしい展開が続きますが、これからも楽しんでいただけると嬉しいです🫶💕 (3月5日 20時) (レス) @page5 id: 9055367193 (このIDを非表示/違反報告)
流(プロフ) - お題から何から全てが良すぎて床を転げ回りながらお話を読んでしまいました……借り物競走の時なんかもはや親の目線になっちゃって情緒が変になってしまった ゆっくり恋愛に発展してる感じがすごく好きです😭更新楽しみにしています🌸 (3月5日 19時) (レス) @page5 id: a6a9c1ba3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱふぇ | 作成日時：2024年2月29日 16時
