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そんなこんなで、また少しだけ距離が近づいた夏も終わり、今度は一大イベントの体育祭が近づいてくる。
私は借り物競走に出ることになった。
阪本くんは花形のリレー。
クラスメイトの体育祭マジックなんて言葉を聞いて、阪本くんは好きな人がいるのだろうかと考える。
体育祭当日、私と菜々子はツインテールにお揃いのリボンをする。
少しでも阪本くんに可愛いと思ってもらえたらいいななんて期待してしまう。
借り物競走は午後なので、午前中は特にすることがない。
菜々子とグラウンドを歩いてくると、向こうから阪本くんが歩いてきて目が合う。
『あ、阪本くん』
胸の辺りで少しだけ手を振ると、阪本くんも手をあげて挨拶してくれる。
そのまますれ違ったが、口元が緩んでいる私を見て、菜々子が私を肘で小突く。
「ちゃんと仲良くなってるやん」
なんて菜々子の言葉に心が躍り出しそうだった。
借り物競走が始まる。
隣でスタンバイする他クラスの友達と話しながら待つ。
「Aちゃんは、もしお題で好きな人が出たらどうする？」
『え待って、考えてなかった』
頭の中に1番に浮かんできたのはやっぱり阪本くんだった。
だけどこんなタイミングで気持ちを伝えたところで迷惑になるだけだ。
自分の番が回ってくる。
ピストルがなって、お題に向かって走る。
少しニヤニヤした担当の人から、お題を受け取ればそこに書いてあったお題は
“好きな人”だった。
パッと顔を上げて辺りを見回すと、阪本くんと目が合う。
時が止まる感覚がした。
この気持ちを打ち明けられたらどれだけ楽だろうか。
頭ではここで告白するのは良くないと分かっていながら、足が勝手に動き出す。
その間、阪本くんとの視線は絡んだままだった。
近くに来てからやっと我に帰り、近くにいた菜々子の手首を掴んで走り出す。
自分はなにをしようとしていたのだろうか。
そのままゴールしてお題が読み上げられば、周りの人たち異性を連れてこいよ〜なんて言われたが聞こえないふりをしておいた。
そのまま菜々子とゴールした人の列に並ぶ。
「ねえ、あんた阪本くん見てたよね？」
バレてたんだ。
阪本くんにもバレてしまっただろうか。
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流(プロフ) - ぱふぇさん» えーー！！そんなミラクルあるんですか！？！びっくり…と同時に褒められてしまって嬉しいやら恥ずかしいやら…！！もどかしい展開いっぱい続いちゃってください……楽しみにしてますﾆﾁｬﾆﾁｬ (3月6日 0時) (
レス) id: a6a9c1ba3f (このIDを非表示/違反報告)
ぱふぇ(プロフ) - 流さん» え！流さん！！流さんの書くお話が大好きで短編を何回も読み返してます！！大好きな作者さんから感想いただけて泣いちゃいそうです😭もどかしい展開が続きますが、これからも楽しんでいただけると嬉しいです🫶💕 (3月5日 20時) (レス) @page5 id: 9055367193 (このIDを非表示/違反報告)
流(プロフ) - お題から何から全てが良すぎて床を転げ回りながらお話を読んでしまいました……借り物競走の時なんかもはや親の目線になっちゃって情緒が変になってしまった ゆっくり恋愛に発展してる感じがすごく好きです😭更新楽しみにしています🌸 (3月5日 19時) (レス) @page5 id: a6a9c1ba3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱふぇ | 作成日時：2024年2月29日 16時
