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夏休みが始まる。
図書委員の仕事は夏休みもある。
当番表を見れば自分の苗字がたくさん並んでいるのが見える。
「みんな部活が入っててね、どうしてもこうなっちゃった」
申し訳なさそうに言う図書館の司書さんに笑顔で答える。
『大丈夫ですよ、どっちみち学校で宿題しようと思ってるので』
「ありがとう、ごめんねぇ」
安心したような司書さんを見て少しだけ嬉しくなる。
「また無理してるやん」
横を見ると阪本くん。
『無理してないよ。図書館の雰囲気が好きなの。』
サッカー部の活動が見れるからということは言わないでおいた。
「図書室涼しいし休憩でここ来ようかな」
『うん、いつでも来ていいよ』
なんて言ってから少しだけ照れてしまう。
楽しそうな夏がやってくる。
夏休み、私はほとんど毎日図書館に通い宿題をしていた。
1人の時もあれば、菜々子が一緒の時もある。
「Aさ、阪本くんとどうなったん？少しは仲良くなった？」
『仲良くなったと思う…』
「良かったねー、１年も片思いしてるんやから」
１年間ほぼひと言も喋らずに片思いを続けた自分にびっくりする。
多分本当に心の底から好きなんだと思う。
また別の日に1人で自習していると、扉の開く音がする。
『あ、阪本くん…』
サッカーのユニフォームを着た阪本くんに心臓が速くなる。
「あっちー」
『お疲れ様、休憩時間なん？』
「おん」
休憩時間になんでここに来たのかは聞かないでおいた。
図書室が涼しいからであってそれ以上の理由はないはず。
間違っても私に会いに来たなんてことはないはずなのに、勘違いしてしまいそうな自分が嫌になる。
『たまにね、ここからサッカー部見てるんだよ』
「え、なにそれ恥ずいやん」
『うそ、嫌だった？ごめん』
余計なことを言ってしまったかもしれない。
彼に嫌われたくない。少しだけ視界が歪む。
「嫌とかじゃないけど、照れるというか」
『そっか、良かった。あんま見ないどく』
「そうしてくれ」
ちょっと照れたように笑う彼と目が合う。
本当にどれだけ私の心をかき乱したら気が済むのだろうか。
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流(プロフ) - ぱふぇさん» えーー！！そんなミラクルあるんですか！？！びっくり…と同時に褒められてしまって嬉しいやら恥ずかしいやら…！！もどかしい展開いっぱい続いちゃってください……楽しみにしてますﾆﾁｬﾆﾁｬ (3月6日 0時) (
レス) id: a6a9c1ba3f (このIDを非表示/違反報告)
ぱふぇ(プロフ) - 流さん» え！流さん！！流さんの書くお話が大好きで短編を何回も読み返してます！！大好きな作者さんから感想いただけて泣いちゃいそうです😭もどかしい展開が続きますが、これからも楽しんでいただけると嬉しいです🫶💕 (3月5日 20時) (レス) @page5 id: 9055367193 (このIDを非表示/違反報告)
流(プロフ) - お題から何から全てが良すぎて床を転げ回りながらお話を読んでしまいました……借り物競走の時なんかもはや親の目線になっちゃって情緒が変になってしまった ゆっくり恋愛に発展してる感じがすごく好きです😭更新楽しみにしています🌸 (3月5日 19時) (レス) @page5 id: a6a9c1ba3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱふぇ | 作成日時：2024年2月29日 16時
