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そんな空気に似合わない音楽がスマホから流れ出す。
画面を見れば菜々子の3文字。
「出てええよ」
『ごめん、ありがとう』
通話ボタンを押せば懐かしい声が聞こえる。
「A ー！！久しぶり！！今大丈夫？」
『久しぶり！！ちょっとなら大丈夫だよ』
「そっか！今何してるん？？」
『今はカフェで美味しいモンブラン食べてる！』
「え、モンブラン好きやったっけ？
イチゴのショートケーキが好きって教えちゃったのに」
『え、誰に？なんの話？？』
「え、誰って阪本くんに誕生日ケーキ貰わんかったん？」
『ケーキ、、』
誕生日ケーキ？私の？イチゴのショートケーキ？
心臓がバクバク音を立てる。
もしかして、堂前くんに家まで送ってもらった日は私の誕生日だった…？？
冷蔵庫に入ってたケーキは阪本くんが私に買ってきてくれてたのだった？
だから阪本くんに電話した時、彼は怒っていたのかもしれない。
『うそ、そんなはずは…』
「阪本くんいきなり私に連絡してきて、Aの誕生日教えろなんて言うからびっくりしちゃった。好きなケーキの種類まで聞いてきたから流石に笑っちゃったよね。
A のこと何にも知らないじゃんってからかったら、雨の日が嫌いなのは知ってるとか言い出して本当に面白かったんだから」
菜々子の言葉が頭の中を駆け巡る。
阪本くんは私の誕生日を祝おうとしてくれてたの？
雨の日にデートをドタキャンしたのは、面倒くさいからじゃなくて私のことを考えてくれてたの？
そんなことあるのだろうか
「おーいきいてる？Aは阪本くんに愛されてんね」
なんてケラケラ笑う彼女の声はパンク状態の頭の中になぜか心地よく響く。
そっか、私が決めつけていただけなんだ。
阪本くんはちゃんと私のことを大切にしてくれてたんだ。
そこに好きと言う気持ちはなかったとしても、私はちゃんと彼に愛されていたんだ
『堂前くんごめん。私行かなきゃ、』
「うん、後悔せんようにね」
なんとなく事情を察した堂前くんが優しく頷く。
それだけでなぜか勇気が出てくるようだった。
ああ、私は何度堂前くんの優しさに救われてきたのだろうか。
どれだけお礼をしても足りないくらい、彼も私を大切にしてくれた。
お金を机においてカフェを飛び出す。
ここから阪本くんの大学まで歩くには少し遠いので、急いでタクシーに飛び乗る。
阪本くんが今大学にいる保証なんてないけれど、そうするしかなかったんだ。
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流(プロフ) - ぱふぇさん» えーー！！そんなミラクルあるんですか！？！びっくり…と同時に褒められてしまって嬉しいやら恥ずかしいやら…！！もどかしい展開いっぱい続いちゃってください……楽しみにしてますﾆﾁｬﾆﾁｬ (3月6日 0時) (
レス) id: a6a9c1ba3f (このIDを非表示/違反報告)
ぱふぇ(プロフ) - 流さん» え！流さん！！流さんの書くお話が大好きで短編を何回も読み返してます！！大好きな作者さんから感想いただけて泣いちゃいそうです😭もどかしい展開が続きますが、これからも楽しんでいただけると嬉しいです🫶💕 (3月5日 20時) (レス) @page5 id: 9055367193 (このIDを非表示/違反報告)
流(プロフ) - お題から何から全てが良すぎて床を転げ回りながらお話を読んでしまいました……借り物競走の時なんかもはや親の目線になっちゃって情緒が変になってしまった ゆっくり恋愛に発展してる感じがすごく好きです😭更新楽しみにしています🌸 (3月5日 19時) (レス) @page5 id: a6a9c1ba3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱふぇ | 作成日時：2024年2月29日 16時
