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夢の向こうに君がいる
凍りつく寒さに白い息が消えていく。
大学の近くに借りた家に早歩きで向かう。
左手にあるお気に入りの腕時計に目をやると時刻は22時を回っていた。
『うわ、もうこんな時間。』
そんな独り言は誰に届くわけでもなく夜空に溶けていく。
鍵を開けて部屋に入ると電気はついていない。
彼は今日も来ていない。
こんな生活にも1人で寝る夜にももう慣れて、もはや当たり前になってしまったかもしれない。
彼との出会いは高校生だった。
高２の時に初めて同じクラスになった彼に一目惚れした。
特別顔がかっこいいわけでもないし、スタイルがめちゃくちゃいいわけでもない。だけど彼の纏う雰囲気や声や眼差しに恋をした。
私は割と誰とでも仲良くなれる性格ではあるものの、彼のことを好きだと自覚してから彼をまともに見ることができず、彼の人見知りの性格も加わって彼との距離が近づくことはなかった。
そんな関係に変化があったのは高３になってからだった。
自分のクラスの名簿に彼の名前を見つけて心が浮き立ったのをいまだに覚えている。
大変な仕事が多いため、図書委員は毎回人気がない。
本が好きな私は毎年ちょっとした慈善活動のつもりで手を挙げる。
男子の図書委員がなかなか決まらない。
何度希望を取っても誰も手をあげないため、あみだくじで決めることになった。
そこで名前を呼ばれたのが阪本くんだった。
黒板に書かれた図書委員会と言う文字の下に並ぶ、自分の苗字と阪本と言う文字に心が昂る。
「A〜！！今年も同じクラス！！」
親友である菜々子と抱き合う。
彼女とは休日によく2人で遊びに行くほど仲がいい。
「てか、図書委員阪本くんとじゃん」
彼女には阪本くんのことが好きなことを話している。
チラッと阪本くんを見るといつものお友達と楽しそうにおしゃべりしている。
『少しは仲良くなれたらいいな…』
なんて言葉に菜々子が優しく微笑んだ。
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流(プロフ) - ぱふぇさん» えーー！！そんなミラクルあるんですか！？！びっくり…と同時に褒められてしまって嬉しいやら恥ずかしいやら…！！もどかしい展開いっぱい続いちゃってください……楽しみにしてますﾆﾁｬﾆﾁｬ (3月6日 0時) (
レス) id: a6a9c1ba3f (このIDを非表示/違反報告)
ぱふぇ(プロフ) - 流さん» え！流さん！！流さんの書くお話が大好きで短編を何回も読み返してます！！大好きな作者さんから感想いただけて泣いちゃいそうです😭もどかしい展開が続きますが、これからも楽しんでいただけると嬉しいです🫶💕 (3月5日 20時) (レス) @page5 id: 9055367193 (このIDを非表示/違反報告)
流(プロフ) - お題から何から全てが良すぎて床を転げ回りながらお話を読んでしまいました……借り物競走の時なんかもはや親の目線になっちゃって情緒が変になってしまった ゆっくり恋愛に発展してる感じがすごく好きです😭更新楽しみにしています🌸 (3月5日 19時) (レス) @page5 id: a6a9c1ba3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱふぇ | 作成日時：2024年2月29日 16時
