検索窓
今日:2 hit、昨日:15 hit、合計:23,583 hit

ページ48




お酒はそこそこ強い方。
どちらかというと先輩の方が酔いでヘラヘラしてる帰り道。



外じゃあんまり繋いでくれない手が触れて、酔ったフリをして握った。先輩は何も気にしてない様子で握り返した。
やっぱりこの関係は良いものじゃない。




「なんで今日は俺の隣おらんかったん。」
「たまたまですよ。」

「なんか怒ってるん?」
「怒ってるように見えます?」
「いつもとちゃうやん。」


「成美先輩と楽しそうやったから嫉妬、みたいな?」

「へぇ、可愛いやん。」




いつまでこうしていられるのか。
私には分からないから、出来るだけ長く続くように"可愛い後輩"を演じることに決めた。

それなのに。




「…泣いてるん?」



幸せじゃないと思ってしまうのは、どうしてなんだろう。
叶わないと分かっていたのに悲しくなるのは。


「…目にゴミ入った、みたいです。」
「こっち向いて。見たるから。」


近づいた顔に"やっぱイケメンやん"なんて思った時には
唇が塞がれてた。



離れて、近づいて、
それが何度も。



「…好きやで。」



その言葉が信じられなくなってる自分が嫌やった。
一番に浮かんだ感情も。



「それ、何に対してなん。
顔?それとも都合のいい関係?」



目を見開いたその顔を見て、やってしまったと気付いた。

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (47 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
225人がお気に入り
設定タグ:なにわ男子 , 短編集   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ユキ | 作成日時:2022年9月25日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。