*～箱～*〈約ネバ〉 (ページ34)

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・ここは普通に人間が暮らしている世界
・私の家族は父、母、姉、私、妹の五人家族
・私は近くの普通の小学校に通う六年生、妹の夢は三年生、姉の彩花は近くのそれなりに頭のいい高校に通っている
・青い鳥は私が飼っている
・今も私は私だけど、ハウスにいたころの私とは記憶が違うこと
・エマ達がいるハウスの世界は漫画としてあらわされていること

この6つのことは確定としてわかった

約束のネバーランドや他にあった漫画の内容は、記憶とともに流れてきたため、今から覚えようとしなくてもいいということになった

そして私が今すべきことは

・もとの世界へ帰る方法を探す
・青い鳥の正体を探る

この２つだ

そんなことを考えながら、朝食をとっていると、

母「セラ、どうしたの？元気ないじゃない」

夢「でも、起きてすぐは元気だったよ！いつもと違ってかっこよかったよ！」

唐突に、そう声をかけられた

私はいつも人より話すほうで、朝食中ずっと静かな私を心配し始めたようだ

私は咄嗟に嘘をつく

『あ、何でもないよ。ただ、今日の算数のテストの内容を頭で...あっ!!勉強するの忘れてた!!』

ん!?

彩花「昨晩、勉強するって言って、みんなより一時間も先に部屋に行ったのは誰よ？」

いや、テストって!?

母「また漫画でも読んでたのかしら。また成績落ちるわよ」

そうだ。テストあるんだった。

『べ、勉強してたの！』

彩花「嘘でしょ～」(笑)

『いいよもう！じゃあ今日の算数のテスト、満点とってくるんだから！！』

夢「毎回学年の真ん中かそれより下をとってるお姉ちゃん、それ何回目？」

『満点絶対とってくるんだから！！それと、一言二言多い！！』

そんな話一つでも明るくなる朝食の時間

だが、私はこれに違和感を感じた

私の中の私が知らない部分が大きく叫んだ

誰かの声なのか、感情なのか

それでも、私にはその声は届かない

この“幸せ”を、この“日常”を、失いたくなくて

だから気付かなかった
　
　
　
　
　
　
　

____カチリという、聞き覚えのある音に