*～箱～*〈約ネバ〉 (ページ31)

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Emmaside

鬼ごっこがはじまって約10分

私はフィルとビビアンを抱えて逃げ隠れた

ｸﾛｰﾈ「休まなきゃ動けないわよね。こんな追われ方したこともないでしょうし」

もしかしてバレてる!?

ｸﾛｰﾈ「知ってる？ノーマンの弱点は"体力"。昔体が弱かったんですってね」

え？

「レイの弱点は"諦めが少し早いところ"。判断が早い分、切り捨ててしまうのも早いのね。」

何でそんなことを知って...

ｸﾛｰﾈ「そしてセラは、これといった弱点はないのよね。あの子は運命を受け入れられる強い子。でも、最近抗いだしたようね。やっぱりユウが関係してるのかしら？それを家族であるあなたたちに相談しないだなんて、嫌われてるんじゃないかしら」

嘘。そんなことない！

セラはそんな子じゃない！

ｸﾛｰﾈ「そしてエマ、あなたの弱点は"甘さ"。追われているのに他の子抱えて逃げちゃうような"甘さ"よね。諦めて出て来なさぁい！悪いようにはしないわ。もしあなたがあの日、"収穫"を見たのなら…私はあなたの味方よ」

収...穫？

ｸﾛｰﾈ「見ぃつけた」

上を向けば、そこにはクローネの顔があった

私の負けだ

作戦を練り直さないと

そして、セラとユウをひきいれよう

彼らなら、きっと力になってくれる
　
　
　
　
　
ユウside

ﾚｲ「20分経過」

ﾉｰﾏﾝ/ﾚｲ「「僕/俺達の勝ちだねシスター」」

森の中を駆け回っていると、そんな声が聞こえた

その声の方へと走った

そこにセラがいると信じて

～約20分前～

ユウ「セラ？どこだ？」

僕は部屋中を見回す

しかし、どんなに部屋を見回しても、セラはいなかった

部屋に一つだけある窓の格子に変化はない

部屋の隅にある鳥籠にいたはずの青い鳥(アヤ)がいない

それに気付いたときにはもう、走り出していた

そして今、セラがいそうな場所を次々に走り回っては探している

ハウスの屋根門の近く柵の近く

いろんな場所を探しても、セラは見つからなかった

次に考えたのは、鬼ごっこを見に来ているのではという考えだ

それなら、クローネの近くにいる

シスターという、レイとノーマンの声の方へと走る

そこは、すぐ近くだった

何本かの木の間を抜けたとき、驚いたようにこちらを見る、クローネ、ノーマン、レイがいた
　
　
　
だが、そこにもセラの姿はなかった