*～箱～*〈約ネバ〉 (ページ22)

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ユウお兄ちゃんが隠れていた場所へと歩いていくと、それにあわせるようにユウお兄ちゃんもどこかへと歩いていった

とりあえずここから離れるってことかな

何も言わず、何も考えず、ただユウお兄ちゃんのあとを追った

そして門の前でとまった

ハウスを囲むように森はあるのだが、門の前だけは森が途切れていた

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『大きな門だね』

ｴﾏ「ねぇ、"外"へ出たら何がしたい？」

ﾚｲ「わかんね。エマは？」

ｴﾏ「キリンにのりたい！」

『いいね！』

ﾚｲ「がんば」

ﾉｰﾏﾝ「この門扉、内側からは開かないのかな。一体何から僕らを守っているんだろう？」

ﾚｲ「危ないから近寄ってはだめよ...か...あんなの嘘だろ」

ﾉｰﾏﾝ「そうかな」

ｴﾏ「うーん？」

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まだ小さかった頃に門に探検しに来た頃の記憶だった

まだ真実を知らなかった頃だったな

そんなことを思い出している間に、ユウお兄ちゃんはどこからか飛んできた青い小鳥を指にのせていた

ユウ「セラはアヤに会ったことある？」

『えっと、夢の中でならあるよ』

突然、何の話だろう？

ユウ「実はね、この青い鳥はアヤなんだよ」

セラ「...え？」

ユウ「正確にはアヤが鳥の体をかりて僕らの中から外へと来ているんだ。アヤはね、僕らのような特別な箱を持つ人間の中で僕らがうまれてから死ぬまでずっと箱と一緒にいるんだよ。だから、僕らのことはなんでも知っている。そして、先代の箱の持ち主のこともね。」

『う...よく理解できないけど、ようするに先代の箱の持ち主がどんな環境で生きていたかを探っていけば、外の世界のことがわかると。』

ユウお兄ちゃんは笑顔でうなずいた

ユウ「そこで、お願いがあるんだ」

『お願い？』

ユウ「２つあるんだ。一つはこのアヤから先代の箱の持ち主の記憶を聞き出してほしい。僕のような失敗作にはできなかったから、セラならできるんじゃないかと思ってね。」

『うん。わかった。』

ユウ「それで、二つ目のお願いなんだけど

　
　
　
　
　
　
　

_____箱を使って僕の存在を消してと願ってくれないかな？」