〇標への道 ページ36
Mizuki side
優「お、みずっくん」
瑞「優斗」
優「あっついねー、行き帰りが1番嫌だ笑」
ばったり優斗に会ってそのまま成り行きで一緒に行く
なんとなく優斗を見ると、まだ完全には前を向けてない俺が出てきそうになる
……悔しいよ、標役
前に進むしかないってことはよく分かってるけど、
あー、涼しくなりたい……
身も心も全部
優「こんにち、わ！？」
瑞「いきなり止まん……な？」
部屋はすでにひにゃがいた
それは別に珍しくはないけど、スマホとイヤホンを床において当の本人はぺたんと座ってボーッとしている
瑞「ひにゃ？」
雛「み、じゅ……っ、」
瑞「ひにゃ？え、え？」
雛「んんっ……んーっ、」
瑞「どーしたんだよ、」
近づいた俺の存在に気づいた途端、大きな瞳から涙を溢れさせた
横に座って頭を撫でるけどひにゃは俺から顔を背けて首を振るだけ
待って、ホントにわかんねぇ
泣きたくなったら俺のところに来るのに、今は来るわけでもなく
俺に涙を見せたくない時はとことん隠れるのに、逃げるわけでもなく……
ただ抱きしめてあげることぐらいしか出来なくて情けない
はしもっちゃんだったら優しい言葉をかけてあげられるのに
猪狩だったら笑わせてあげられるのに
俺は……
瑞「ひにゃ……」
雛「だって……、」
瑞「ん？」
雛「みじゅが、私の前では……泣かないから、」
瑞「……っ！」
頭を撫でてた手が止まる
��みじゅが頑張ってきたこと知ってるし、オーディションで落ちる悔しさも知ってる。いい言葉なんてかけてあげられないけど、どんなときでもそばにいてあげたいのに……っ、みじゅは私の時はしてくれるのに自分のときはさせてくれない。それが悔しい！勝手だけど、全部悔しい……っ��
止まることを知らない涙は、俺のため
俺ダメすぎだ
ホントはめっちゃ悔しくて我慢なんて出来ないのに、自分は強がるなとか言ってるくせに、
格好つけて、いつも通りを装って、自分は何も見せないで、
大切な子を泣かせて
瑞「ひにゃ、」
雛「み、じゅ？」
瑞「肩、貸して、頭、撫でて、…………そばにいて」
俺より全然小さな体を膝の上に乗せてをぎゅっとする
ごめん、服濡らしちゃうけど許してな
いつもとは全然違う俺の姿に笑ったって引いたっていいのに、そんなこと絶対しないでただ何も言わず寄り添ってくれるひにゃが大好きだ
瑞「ありがと……」
雛「待って、録音したい」
瑞「ばか」
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美紀 - 瑞稀君と優斗君寄りのオール担当です最高です (2019年9月17日 16時) (
レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
ひなゆめ(プロフ) - 糸さん» (6)の方で書かせていただきました。遅くなってしまって本当に申し訳ございません！ (2019年7月9日 0時) (レス) id: 923c20ab95 (このIDを非表示/違反報告)
ひなゆめ(プロフ) - リンさん» (6)の方で書かせていただきました。遅くなってしまって本当に申し訳ございません！ (2019年6月8日 18時) (レス) id: 108341b2e4 (このIDを非表示/違反報告)
ひなゆめ(プロフ) - あかりさん» 更新、お知らせが遅くなってしまい、すみませんでした。(6)の方で書かせていただきました。 (2019年6月8日 18時) (レス) id: 108341b2e4 (このIDを非表示/違反報告)
ひなゆめ(プロフ) - みさん» (6)の方で書かせていただきました。遅くなってしまって本当に申し訳ございません！ (2019年4月20日 15時) (レス) id: 923c20ab95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひなゆめ | 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/p/yumestory22
作成日時：2018年2月18日 16時
