《名探偵コナン》業火の向日葵 (ページ33)

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32話ページ33

蘭「あの向日葵、コナン君たちと

一緒にケースに入れたんです」

湖に浮かんだ向日葵を見て、そう伝える蘭。

しかし、コナンとAの姿は見当たらない

蘭「だから、コナン君もAちゃんも近くにいるはず…」

蘭の言葉を聞いて、湖に呼びかける子どもたち。

＂コナンくーん！！＂

＂Aちゃーん！！＂

「………(しん、ちゃん…？)」

みんなの声が聞こえたのか、湖の中で目を覚ましたA

ふと横を見れば、目をつぶったままのコナンがいて

必死にコナンを抱き寄せ、コナンの口に息を送る

コナン(…A…)

コナンが意識を取り戻せば、Aの意識は薄れていく

コナン「！！！」

海底に沈んでいくAを引き寄せ、ボール射出ベルトのボタンを押して

どうにか水上へと上がってきたコナンとA

歩美「コナン君とAちゃんだぁ！」

光彦「良かった～、良かったです～」

顔を出したコナンの元に小五郎が駆け寄る

コナン「僕は大丈夫。でも、Aが…」

小五郎「ん？」

コナンからAを預かり、様子を見る小五郎

小五郎「大丈夫。気を失ってるだけだ」

水を飲んでたり、体温が低くなったりとちょっとした事はあるものの

問題はない。との事で胸を撫で下ろすコナンたち。

コナン「A、A！」

「……んぅ…」

蘭「Aちゃん？！」

歩美「良かった～…」

コナン達が声をかけ続け、しばらくすると目を覚ましたA

「…ひま、わり…は…？」

コナン「大丈夫だ」

「…よか、った…ﾊｧﾊｧ…」

目覚めたものの、再び眠りについて荒い呼吸のAは

念の為、病院に送られしばらく入院する事になった

歩美「Aちゃん、お見舞いに来たよ」

「あ、みんな…」

灰原「今日は調子が良さそうね」

「うん。このままいけば、もうすぐ退院出来るって」

病院に運ばれた時は呼吸が悪く酸素マスクが外せずに居たが

マスクからチューブへと変わり、呼吸や体調も落ち着き始めていた

光彦「それは良かったです」

数日後…

向日葵の展示会は中止となったが、無事にAが退院して

いつもの日常が戻った

fin.