崖っぷちホテル２ (ページ18)

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65話ページ18

「佐、那…」

宇海「どうしますか？総支配人」

佐那「もちろん！時貞さんを責めたりしません！」

宇海「それではこのホテルは…」

佐那「このまま営業を続けます！」

その言葉を聞いてみんな喜んでいた

宇海「お兄様と横山さんが使い込んだ

お金の件ですが自治会長の後藤様が…」

民用漁業の仕事を紹介してくれるとな事。

誠一「お前さぁ、俺の仲間じゃなかったの？」

宇海「私はこのホテルの副支配人です。

家族を傷つける人は家族じゃないですから！」

そう言ってくれた宇海さん。

最後は誠一さんも納得してくれた

「……良かっ、た……」

～ドサ～

安心した私は意識を手放した

江口「おい、ちい？！しっかりしろ！」

ハル「ちいさん？！しっかりして下さい！」

丹沢「と、とにかく部屋に運ぼう！」

倒れた私は部屋に運ばれた

～ NO side ～

ー部屋ー

「zzz…」

江口「…………」

ハル「どうしたんですか？そんな怖い顔して」

江口「何でもねぇよ」

ハル「心配なのは分かりますけど

そんな顔だとちいさん、起きたらビックリしますよ？」

江口「うるせぇ…」

そしてしばらくして

「…ん…」

目を覚ますと見慣れた天井…と

竜くんとハルちゃんがいた

ハル「ちいさん！大丈夫ですか？」

「ハルちゃん…竜くん…」

ハル「私、みんなに知らせて来ますね？」

私が目を覚ましてすぐに部屋を出て行ったハルちゃん

江口「…………」

竜くんは黙ったままだった

「…竜くん…？」

江口「…何で何にも言わねぇんだよ？」

「…え？」

江口「…知ってたんだろ？ホテルの事…

時貞さんの事…」

総支配人である佐那と副支配人である宇海から

全てを聞いた江口。

江口「何でもいいからちゃんと言えつったろ？」

「…ゴメン、なさい…」

2人の間に重い空気が流れる

ハル「…入るタイミング、無いですね～？」

裕子「止めに行かなくて良いんですか？」

佐那「このまま少し様子を見ましょう！」

枝川「これキッカケに良い方向に転がれば

良いんだけど…」

廊下ではみんなが２人の様子を見ていた

江口「俺、頼りねぇかもしんねぇけど…」

「…違う…。そうじゃ、なくて…」