3話 ページ3
本当に最悪だ
やっと生徒会の仕事も終わりアーサー帰ろうと玄関まで向かっていた途中
教室に明日提出期限の課題を忘れてきている事に気が付いた
アーサーには玄関で待っててもらい
時間も時間だし学校内には先生達も勤務が終わり誰もいないだろうと
調子に乗って全力で走りまくっていた
するとどうだろう
角を曲がる所で突然
まだ残っていたのか生徒が現れたではないか
ドンッ
「あ…!?」
「うわあ!!!」
………
なんか世界がスローモーションに見える
よく見えなかったが
ぶつかった人の驚いてるであろうぼやけた顔と
走りまくっていた廊下の天井が見える
それにしても腹筋硬…
ぶつかった顔がとても痛い…
倒れている最中だと言うのに私の意識は割りかし冷静だった
腹筋硬いなと思ったのはそんな不純な考えでは断じてない
でも腹筋がある人は好みだ
アーサーヒョロヒョロだからな
もっと筋肉付けたらモテるのにな
たぶん
ドサッ
私はぶつかった弾みでその場で尻餅をついてしまった
「…っ、いった」
お尻がじんじんする…
ぶつかってしまった人は相当頑丈なのか
その場から飛ばされてもいなかった
そしてぶつかった非はこちらにあると言うのに
あろう事か手まで差し伸べてくれた
「大丈夫か?お前」
「はい、大丈夫です。すみません…私の方がぶつかってしまったのに。貴方こそ大丈夫で、した……………か」
その人は、
太陽の様に笑った
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作者名:夢々煙 | 作成日時:2017年10月15日 20時