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16話 ページ16
｢お前、ギルベルトくんてのやめろ。なんか違和感ある｣
｢じゃあなんて呼べばいい？｣
｢ギルベルト様。｣
｢さっきと文字数変わって無いよなー｣
日常生活で友達をそんな呼び方してたら宗教か何かの関係っぽいから。嫌だよ絶対。
｢…ギルベルト？｣
｢…………あ、ああ。｣
｢……………照れないでよ！！私まで恥ずかしくなるから！｣
｢照れてねーよ！！｣
｢思いっきり顔隠してるけど！｣
｢〜、その呼び方もやめろ！！｣
ええー。
｢じゃあ……ギル？｣
｢それなら良しとしよう。｣
何様なんだ。
やっぱりこの人に限って3人病院送りなんて絶対しないだろう
…こんなにかっこよくて優しくて可愛いのに。
｢ギル、ずっと学校来てなかったの？｣
｢…ああ、まあな｣
｢何で？｣
｢………んー、まあ色々あってな｣
それを聞いてるのに
｢まあいいや。ギルと仲良くなれたし帰るね私！｣
自分でも気分がいい事を自覚する
｢おう。次来るときは連絡しろよ、迎えに行くから。｣
帰ると言うとさり気なく第二校舎の出口まで送ってくれた。
｢次も来ていいの？｣
｢駄目っつても来そう出しなお前｣
｢ふはは、わかった。連絡するから。また今度来るね、ばいばい｣
｢おーまたな｣
少し気分が良くて浮き足立ってしまい早足になりながら第二校舎を出ると
ギルが手をひらひら振ってくれていた。
私の顔が緩みきっているのは気付かないフリをして手を振り返した。
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作者名：夢々煙 | 作成日時：2017年10月15日 20時
