第4章 - 7話 ページ7
オレは今、狭く薄暗い部屋の中にいる。
硬いベッドの上で縮こまって座る。
今が何時なのかも、ここがどこなのかも分からない。
身に付けていたものは全て取り上げられた。
Aにもらった、あのイヤリングも。
それが酷く、心細い。
もうAがオレからずっと遠いところにいるような気持ちになる。
Aはもうこっちに着いたのかな…。
Aに、会いたい。
こんなはずじゃなかった。
今ごろ、オレはAといっぱい話して、一緒にご飯食べているはずだった。
こんな、こんなこと、なんで。
これから、オレ、どうなっちゃうんだろう。
きっと、売られて、ヒトじゃない扱いをされて、そして最後に、
オレの家族と、故郷のみんなみたいに、目だけえぐられて死ぬんだ。
そんなの、いやだ。
こわい
逃げたい
でも、逃げられない。
オレじゃ、敵わない。
こわい
「A…たすけて……」
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ねこ@自己満小説(プロフ) - めっちゃ面白いです!更新頑張ってください! (2021年12月6日 7時) (レス) @page15 id: d675a829f6 (このIDを非表示/違反報告)
零落*・reira(プロフ) - なつみかんさん» コメントありがとうございます!すごく嬉しいです!これからもこの作品をよろしくお願いします( ´ ▽ ` )ノ (2020年2月18日 7時) (レス) id: 5e63a1d1e7 (このIDを非表示/違反報告)
なつみかん(プロフ) - 合格おめでとうございます!!続編めちゃめちゃ嬉しいです!2も楽しみにしてます〜! (2020年2月18日 4時) (レス) id: a4479fa504 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:零落 | 作成日時:2020年2月16日 15時