第4章 - 3話 ページ3
どうしてこうなったのか、それはホテルを出て銀行に行った時に時に遡る。
まず私はネテロ会長からの報酬金を確認し、帰るためのお金を下ろすべく銀行に向かった。
銀行のATMを操作し銀行口座を確認すると、20億という大金に驚愕したわけであるが何しろ急いでいたため、必要な額だけ下ろし銀行を出た。
電車で空港に向かい、空港のカウンターでウォラストン王国近くの都市に止まる飛行機を予約しようとしたところ、後ろから声をかけられた。
そう彼、クロロに。
偶然行く先が同じだという事で隣同士で席を取られ、今に至る。
そもそも偶然で行く先が同じなんてことがあるのか、いやないだろう。彼のことだ、何か企んでいるに違いがない。
そう思わざるを得ない状況にある。
しかも何が困ったかというと、私は今、念能力が使えない状態なのだ。
そのため、いつ彼の念能力が発動するかも分からなく、防ぎようもない。
もう何か発動している可能性だってある。
隣席も断ったらどうなるか分からなかった。だから今こうして隣に彼がいる。
念なしではクロロに手も足も出ないのだ。
これから何が起こるかも分からない。
最後に待っているのは、最悪の場合、死だ。
ここまで考え、私は腹をくくり、クロロから逃げることを潔く諦める事にした。
ただ一つ心配でどうしても避けたいことは、クロロとクラピカの対面である。
それだけはなんとしても阻止しようと心に誓うと同時に飛行機が飛び立ち、憂鬱なフライトが始まった。
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ねこ@自己満小説(プロフ) - めっちゃ面白いです!更新頑張ってください! (2021年12月6日 7時) (レス) @page15 id: d675a829f6 (このIDを非表示/違反報告)
零落*・reira(プロフ) - なつみかんさん» コメントありがとうございます!すごく嬉しいです!これからもこの作品をよろしくお願いします( ´ ▽ ` )ノ (2020年2月18日 7時) (レス) id: 5e63a1d1e7 (このIDを非表示/違反報告)
なつみかん(プロフ) - 合格おめでとうございます!!続編めちゃめちゃ嬉しいです!2も楽しみにしてます〜! (2020年2月18日 4時) (レス) id: a4479fa504 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:零落 | 作成日時:2020年2月16日 15時