〔プリパラ〕いつかは全て変わるから

碁石のように※百合 ページ10

シオンサイド

Aが好きだ。誰にも負けないくらいに愛している。恋人なのに心配になる。Aは人が良いから誰とでも仲良くする。私だけを見つめてほしい。

貴方「シオン！ごめんね！南風紀委員長と話し込んじゃって。帰ろっか！」

人間は碁石のように決められた場所で生きていく。私達は地球から見れば囲碁のコスミツケのようなもの。だがそこで輝きたい。Aを愛している。Aと輝きたい。

シオン「そうか…早く帰らないと親が心配するぞ。」

貴方「知ってる。ねぇシオンはさ…どうして囲碁をやめたの？」

シオン「囲碁で私を倒せるものは以後十年先まで現れないと読んだからだ。」

この声が好きだ。今すぐに抱き締めてキスをしたいくらいだ。だがここは学校。そんなことをすれば校則違反だ。

貴方「ごめんね…変なこと聞いちゃって…」

Aは何故か悲しそうな顔をした。それに耐えきれなくなってつい抱き締めてしまった。後悔したが私の手は磁石のように抱き締め続けた。

シオン「何でそんな顔をするんだ？悲しいことがあるなら言えばいい。」

貴方「何でも無いよ！私、そんなにひどい顔になってたの？」

Aは悲しそうだが笑顔を作っていた。胸が締め付けられた。

シオン「私が囲碁をやめたのがそんなに嫌だったか？」

貴方「シオンが私のことを囲碁のように…囲碁をやめたように私と居ることをやめちゃうんじゃないかって…心配になって…」

Aは泣いていた。私がAと居ることをやめるわけがない。辛いくらい好きだ。

シオン「ずっと一緒にいる。Aが好きだ。私が心配したいくらいだ。」

貴方「私はシオンから離れないよ！誰にも負けないくらい愛してるもん！大好きだもん！」

嬉しかった。Aが私を好きでいてくれることが。何よりも。

ドンッ

貴方「きゃっ…ビックリした…これが壁どん何だね…」

自分が壁どんしてしまったことに気付いた。無意識にしてしまって恥ずかしい。だがそんなことは気にしない。Aにゆっくり口付けた。

貴方「シオン…早く帰らないと親が心配するっていったくせに♪」

Aは笑っていた。その笑顔は何よりもかわいかった。

誘惑のドール ※百合 ファルル シュガー♪mizuki様リクエスト→←神様は人を※百合

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