Awesome Ordinary (ページ7)

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髪がぺたんこでも気にしないページ7

「短パンだけじゃなかったの？」
「私も予定外」

「明日短パン買いに行くんだー」と電話で話したはずのAは、
フーディーもビーニーもスニーカーもかわいくて、と大きな紙袋をもって待ち合わせ場所に現れた。

お昼ごはんを食べるにはちょっと遅い時間だったからか、
近くのカフェにすんなり入ることができたカフェのテラスでAの持っていた紙袋を覗き込む。

「これでもジェヒョンオッパがいくつか持ち帰ってくれたんだよ」と笑うから一体どんだけ買い物したんだろう。

ごきげんな様子のAはさっきからメニューのページを行ったり来たり。

ご飯も買い物にも優柔不断なAだからいくつか迷っているのが手にとるようにわかる。

「決まった？」
「んーこっちとこっちで迷ってる」
「じゃあそれ２つにしよ」
「ロンジュンは？」
「ん？俺もどっちにしようか悩んでたから」
「ほんと？ありがと！」

そもそもメニューなんて見てないけど。

優柔不断なAがメニューを決めきれないのはいつものことで、決まらないメニューを頼むのなら最初から俺は見なくてもいい。

練習生のころからのお決まりになっているけど、食の好みが似ているからか、外れだと思ったことは一度もない。

「Aそっち眩しくない？」
「うん、ちょっと」
「変わるよ、席」
「ううん、大丈夫」

さっきまでは少し雲もあって風も吹いていたらからテラス席にしてもらったのに、
料理が届いた頃には太陽の光がしっかり当たるようになってしまった。

俺の座った席は、近くの木が影を作ってくれていたけどAの席はちょうど日があたっている。
最近明るくしたAの髪色が太陽のせいでもっと明るく見える。

席を変わろうかと立ち上がったけど、大丈夫だと動く気配のないAに

「これかぶってていいよ」と自分の頭にあったキャップを被せてあげる。

自分の頭を大きいと思ったことは特別なかったけど、
Aにかぶらせたキャップは少し大きかった見たみたいで目まで隠れる。

ツバを上げて目が見えるように押さえてあげれば「ロンジュナ髪の毛ぺったんこ」と笑うからまた見えないように帽子を下げた。

自分で帽子をかぶり直したAは「ありがと」と行って届いたサンドウイッチを食べ始めた。