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その後はいつも通りのベースメイクをして、今日は歌唱の収録はないらしいからメイクは薄めに。
「へチャンおわり！」と声をかければ、「かわいい？」と愛嬌をしてくるヘチャンを
「かわい、かわいい」とあしらい、今日の仕事は終了した。
収録が始まれば、いつも帰宅か次の現場に行くんだけど、
来月の打ち合わせをしている間に収録が終わったらしくメイク落としたて〜と集まってくるメンバー。
オンニと2人で忙しなくメイクを落としていく。
Hc「ヌナ」
「ん？へチャンも？」
振り返ると先ほど塗ったはずの薄めのアイシャドウは落ちている気がするヘチャン。
「メイクは落とした！見て！」
すでに自分で落としたらしいヘチャンが私服の上着のチャックを開ける。
中に来ているのはさっき着ていた衣装のTシャツと同じで
私が「？」という顔をしたのがわかったのか、「買い取ったよ」と自慢げな顔。
「かわいいもんね！」
Hc「かわいいし、ヌナとお揃いだから」
「え、あ、うん」
Hc「次の現場、お揃いしよ？」
「うん、いいけど」
Hc「ほんと？じゃあまた連絡するね！」
「あ、うん」
Hc「あ、お揃いTシャツの写真撮ってもらおう？」
「マクヒョン〜」と近くにいたマークに声をかけてスマホを渡すヘチャン。
Mk「ヌナ〜はいチーズ」とあれよあれよという流れでヘチャンとのツーショットを撮られる。
Hc「ヌナ、カトク変わった？」
「あ、そういえば」
Hc「写真送るから教えてよ！」
127の担当になってすぐ、いろんなメンバーと交換したカトクのアカウントは
機種変更の時にうまく引き継ぎができず新しく作り直したんだった。
テヨンオッパは何かの時に新しく交換したから知ってるけど、
他のメンバーは知らないかもしれない。
差し出されたQRコードを読み取れば「新しい友達」に追加される「ヘチャン」の文字。
「A〜次行くよ！」
オンニの声で我に帰る。
「今行きますー！じゃ、もう行くね！」
Hc「ヌナ、夜連絡しますね！」
次の現場も無事終わり、家に着いてスマホを見ればヘチャンからのメッセージ。
昼間に撮った写真と「次いつおそろいする？」の文字。
「次の現場でね」と返してシャワーを浴びる。
その後すぐにかかってきていた不在着信に気付くのはお風呂から出た20分後。
――ヌナ、折り返しない…
――夜も遅いし、明後日の現場で会うし、いいか。
まだすれ違う恋心
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作者名：メリッサ | 作成日時：2022年8月3日 20時
