今こそキスのタイミング (ページ13)

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夢の中まで追いかけてページ13

カムバ、ツアー、番組収録。

この事務所はスケジュールについて話し合わないのか？と思うほど忙しい数か月。

もともとはNCTを担当している私とオンニもほかのグループに駆り出され、海外にもいったり寝ずに次の現場に行ったりと大忙し。

明日と明後日は本当に久しぶりのオフ。

シャワーを浴びて働いていない頭で絶対に今やらなければいけない最低限の家事を考える。

乾燥機にかけても大丈夫なタオルを洗濯機に投げ込み、自動のボタンを押す。

あぁ、缶ごみだけは絶対に明日捨てないと…1か月一度も捨てられなかった缶ごみの袋をゴミ箱から引き抜き袋の口を結ぶ。

「今行くか…」

現在深夜1時。
いま出したって、朝出したってたった数時間。

絶対に起きれる気がしないので今回だけは許してください。とパジャマのまま、音をたてないようにこっそり捨てる。

「Aちゃん、？」
「っ…！！！？」

暗闇から、まさか名前を呼ばれるなんて一ミリもおもっていなかったせいでとっさに声が出そうになる。

「しーー！！」っと私の口を塞いだ人からは知っている香水の香り。