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ノリはバラエティ ページ13

……というのが前主人のことだ。
うひぇーー!!なとぅかしーー!!!
今はもうあの宮殿で政治とかやってんだよな。
人間の成長はえぇー。
多分彼のおかげでこの熱砂の国は善政が続いてんだろう。
…多分俺の悪魔肖像画って今でもあの宮殿で飾られてるんだろうなー。 結構恥ずかしい。
ま、惰性でこの国にいたけど、そろそろどこか違うところに行ってみてもいいかもしれない。
そろそろ姿の年齢を変えてやり過ごすのも苦しくなってきたし。


……はい!やって来ました〜〜茨の谷〜〜〜〜!!!

好奇心で家を覗いてみようと、テーマパーク感覚で家出元に帰ったら、そこはホンデットハウス(ある意味テーマパーク)になっていた。

……実家の縦に細なっがい城の中を見ても誰もいない、テーブルや小物まで全部がホコリを被って、家を出てから物の配置が100年弱全く変わらない状態で城が存在していた。
もう誰も住んでいないのか、廃墟と化している。

「まじきったねー。」

ちょいちょいっと魔法でホコリを払っていく。
そういや、母の部屋入ったことねぇな。ちょっと覗いてみるか。
階段に踏み出した瞬間、足元でバギィ!!!と音が聞こえた後、体のバランスを崩した。

「あちゃー…階段の木腐ってんのかよ…。」

本当に誰も手を加えていないらしい。仕方なく羽だけ出して、飛んで移動した。
母の部屋はそこまできらびやかではないが、ヴィンテージ物が多くて、綺麗に整頓されていた。
思いつきで書斎机の棚を開けると、いきなりビッと紙と万年筆が出てきて、机の上に乗った。

真っ白な紙に字がじんわり滲んでいく。

『家出息子へ
あなたがこれを見ている場合、悪魔の体の一部が高値で売れることにより、悪魔狩りが多発したので恐らく悪魔族はほとんど惨殺されています。特にこのシュバルツ家、狩りの渦中にいるので、難を逃れたあなた以外は確実に息絶えているはずです。
なので、自ずとあなたはシュバルツ家当主になります。
次に、シュバルツ家は永年に渡り財産の引き継ぎをしていました。あなたはそれを受け取り、シュバルツ家の血を途絶えさせないため、子孫を残しなさい。そして…』

それ以上は文字が滲みすぎて読めなかった。
急いで書いたのか、字が少しだけ斜めになっている。
だが最後まであの母らしい内容だった。
もー最後までやいやいゆうとりますけども。
別に当主になるつもりは無い。

多分財宝は地下とか金庫とか隠し部屋っていうのが相場だ。

ちょーっとだけ覗いてみるか。

好奇心は悪魔をも殺す→←生命力選手権一位!!!



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ふねぬい(プロフ) - 虚さん» いや〜ん…告白されちゃった(照れ)次作は案練り中!コメントありがとうございます! (2020年8月6日 0時) (レス) id: 71289eb0fd (このIDを非表示/違反報告)
ふねぬい(プロフ) - アカバさん» 応援&コメントありがとうございます!続きは模索中です! (2020年8月6日 0時) (レス) id: 71289eb0fd (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 好きですっ!お気に入り失礼しますっ!更新気長に待ってますっ! (2020年8月5日 23時) (レス) id: 7c0e52b0b9 (このIDを非表示/違反報告)
アカバ - 初コメ失礼します!面白いです!応援しています。頑張って下さい!! (2020年8月5日 18時) (レス) id: 25e6345673 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ふねぬい | 作成日時:2020年7月5日 23時

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