37.自己紹介・改 ページ40
ミルside
「あ、あの…じゃあ…お姉さんの正体って……？」
悟飯くんは、指をフルフルと震えさせながら私を見た。
そう言えば、おとうさんは私の存在を消すような事はしないと約束してくれたものの未だこちらの世界の私には会えていない。
ちゃんと生まれたかな……。
「そうよね、貴女も超サイヤ人になれるんだものね…。
でも私の子どもはトランクス1人しか居ないし、と、なると…」
ブルマさんの言葉に、悟飯くんもクリリンさんもハッとした。
どうやら思い当たる人物が居たらしい。
「…フン、自ら名乗ったらどうだ。その方がお前もスッキリするだろう」
ピッコロさんがニヤリを悪い笑みを浮かべて私を見る。
…もうっ、まだ心の準備と言うものができていないのに！
バクバクと鳴る心臓を押さえ、深く呼吸を繰り返す。
「ま、まさか…お前……悟空の…………」
「もしかして、お姉さんは、おとうさんの……」
悟飯くんとクリリンさんの言葉に、私は頷いた。
「はい…。お気付きの通り…私の名前はミル。
未来から来た孫悟空の娘です。そして、悟飯お兄ちゃんの妹です」
「ええええ〜〜〜〜っ！！！！」
悟飯くんは、先程よりも口をあんぐりと開け驚愕していた。
クリリンさんに至っては驚きすぎて尻餅をついてしまっている。
ピッコロさんは何故かそこまで驚いていない様子。先程の口ぶりからして、もしかして最初から正体がバレていたのかも…？
「ずっとどこかで見た顔だと思ったら…チチさんそっくりだ」
「そういや、さっき会った時に孫くん、2人目が生まれたって言ってたわよね…」
ブルマさんの言葉を聞き、私はホッと胸を撫で下ろした。
ああ良かった、どうやらこちらの世界でも私は無事に生まれていたらしい。
「ほ、本当に、キミが未来のミルちゃんなんですね？」
悟飯くんは、未だに目をパチパチとさせ、唇を震わせていた。
無理もない話よね、だって悟飯くんにとっては生まれて1年程しか経っていない幼い妹が、自分よりも遥かに年上で、オマケに未来からやって来たのだから。
「…うん。ずっと会いたかった、悟飯お兄ちゃん」
"悟飯お兄ちゃん"。そう呼んでも、許されるだろうか。
不快な思いをさせないだろうか。そんな心配は杞憂だった。
「…ミルちゃんだ！あは！ホントのホントにミルちゃんなんだ！」
私の手を取り、嬉しそうな顔でぴょんぴょんと飛び跳ねる悟飯お兄ちゃん。ああ、本当に世界で一番愛らしい男の子だ。
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名無し95309号(プロフ) - 続き、楽しみに待ってます！！ほんとにいいお話すぎます！ (4月4日 19時) (
レス) id: 8fae78266e (このIDを非表示/違反報告)
野薔薇(プロフ) - 是非、続きを読みたいです!パスワード教えて頂きたいです。何卒、宜しくお願い致します! (10月7日 20時) (レス) id: 3ed31e78df (このIDを非表示/違反報告)
野薔薇(プロフ) - 初めまして、お話読ませて頂きました! (10月7日 20時) (レス) id: 3ed31e78df (このIDを非表示/違反報告)
シオ - 初コメ失礼しますっ！！！お話読ませて頂きました、めちゃくちゃ面白かったです、、、！！ミルちゃんとトランクス尊好きで爆発しそうでした、、！続編も気になるところですが、パスワードが分かりません( ›‹)՞良ければ教えて頂ければありがたいです！ (2023年3月28日 17時) (レス) id: 32ac0869aa (このIDを非表示/違反報告)
うゆ(プロフ) - ちさん» 初めまして！修正前の時からですか…！嬉しいです〜覚えていてくださった事と、再び足を運んで下さったことが嬉しいです！ありがとうございます♡ 続編に関してですが、修正作業が追いつき次第順次公開していきますのでお待ち頂けると助かります…！(汗) (2022年6月23日 0時) (レス) id: ec04322828 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うゆ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php
作成日時：2017年2月25日 12時
