21.オレの隣には ページ23
トランクスside
ギュッと拳を握り、黙り俯くオレの手を優しく包み込んだのは……やはりミルだった。
「大丈夫よ！トランクス！それでもおとうさんが生きてる未来はある！私たちが作った！
…そりゃあ、もしかしたら未来は変わってるのかなって期待はあったけど……"この世界"を救うのは、私たちの役目ってこと！お兄ちゃんが必死に守ってきた世界だもの、私とトランクスで救ってみせよう！」
ミルはニコリと笑うと「よーし！頑張るぞー！」と拳を上に掲げた。
本当に、ミルが隣に居てくれて良かった…と心の底からそう思う。ミルのお陰で少しだけ沈んだ気持ちが吹っ飛んだ気がした。
「そうそう！その意気よ！それに…一つくらい人造人間を倒した未来があっても良いじゃない！？このままやられっぱなしってのも癪だしさあ！」
母さんはケロッと明るい声で言ってのけた。
…オレの母さんが、ブルマ母さんで良かった。
オレも、2人を見習わなきゃな…。
戦う女性の心の強さというものを実感した。
.
「もう暗いし、送って行くよ」
現代に戻って来て母さんの話を聞いた後、カプセルコーポレーションでしばらく寛いでいたがそろそろ日も暮れそうなので家に帰ると言うミルに声を掛ける。
「え？良いわよ、ただ真っ直ぐ帰るだけだし」
「そういう問題じゃなくて」
「だいじょーぶよ、私そこら辺の子よりも強いし襲われたりなんかしないわ！」
「…またそんな事言って。ミルは女の子なんだから、夜道を一人で帰らせる訳にはいかないだろ」
この西の都とパオズ山はかなりの距離がある。
ミルは、他の人には無い舞空術が使える為、確かに危ない輩に出会う確率はかなり低いのだが、それでも一人で帰らせるのはオレのプライドが許さなかった。
「もう…トランクスの心配性は一体いつ治るのかな〜なーんてね。ありがとう、じゃあお言葉に甘えちゃおうかな」
オレの事を茶化しつつも、最後はいつものようにニコリと笑ってお礼を言うミル。
オレがこんなにどうしようもなく気になってしまう女の子は、ミルぐらいなんだけどな……。
と言うのは、まだ本人に伝える勇気も、度胸も、力も、何も持ち合わせてはいない。
ミルといると、不思議と笑顔になる自分がいる。
心地良くて、この時間が幸せだと感じる。
また明日も、明後日も、その先も……ミルの笑顔の横にオレが居れば良いなと思うのは、オレのワガママなんだろうな。
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名無し95309号(プロフ) - 続き、楽しみに待ってます！！ほんとにいいお話すぎます！ (4月4日 19時) (
レス) id: 8fae78266e (このIDを非表示/違反報告)
野薔薇(プロフ) - 是非、続きを読みたいです!パスワード教えて頂きたいです。何卒、宜しくお願い致します! (10月7日 20時) (レス) id: 3ed31e78df (このIDを非表示/違反報告)
野薔薇(プロフ) - 初めまして、お話読ませて頂きました! (10月7日 20時) (レス) id: 3ed31e78df (このIDを非表示/違反報告)
シオ - 初コメ失礼しますっ！！！お話読ませて頂きました、めちゃくちゃ面白かったです、、、！！ミルちゃんとトランクス尊好きで爆発しそうでした、、！続編も気になるところですが、パスワードが分かりません( ›‹)՞良ければ教えて頂ければありがたいです！ (2023年3月28日 17時) (レス) id: 32ac0869aa (このIDを非表示/違反報告)
うゆ(プロフ) - ちさん» 初めまして！修正前の時からですか…！嬉しいです〜覚えていてくださった事と、再び足を運んで下さったことが嬉しいです！ありがとうございます♡ 続編に関してですが、修正作業が追いつき次第順次公開していきますのでお待ち頂けると助かります…！(汗) (2022年6月23日 0時) (レス) id: ec04322828 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うゆ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php
作成日時：2017年2月25日 12時
