11.少年の正体 ページ13
ミルside
押さえられていた足を上に振り上げられたかと思えば、一瞬浮遊感に襲われた。自分の体が宙に浮いたと認識した次の瞬間、目の前にはおとうさんの顔があった。
「...っ！？」
一瞬何が起こったのか分からなかったが、どうやら私は今、おとうさんに抱き上げられているらしい。
あまりの衝撃に口をパクパクさせるが、上手く言葉にならない。それどころかどんどんパニックになり体が熱くなるのを感じた。
「あっあの…！わ、たし……！？」
「おめえも中々やるなぁ！
見かけによらず…って言ったら悪いか、良い蹴りだったぞ」
ニカッと笑い、おとうさんは私を地面に降ろした。
「流石です。噂は本当でした。いや...それ以上です」
トランクスの感心したような声に、私も隣でコクコクと首を縦に振った。未だに心臓がバクバクと大きな音を立てて鳴っているのが分かる。
おとうさんに、初めて抱っこされちゃった…！
それが少しだけ嬉しかったり…。こんな事で喜んでいる私はまだまだ子どもなのかな。
「あなたには全てをお話しします」
そして、いよいよ私たちがこの時代に現れた経緯を話す時がやって来た……。
トランクスがチラリと私の顔を見る。
ああ、やっと。これで未来が変わる…。私はコクリと頷いた。
「これからお話する事は全て貴方の心の中だけにしまっておいてください」
「ああ。安心して喋ってくれ、オラはクチの固い方だ」
トランクスは、すぅと静かに息を吸った。
「この時代の貴方たちには信じられないかもしれませんが…オレたちは約20年後の未来からタイムマシンに乗ってやって来たのです」
「未来から！？20年後の！？」
おとうさんは目と口を大きく開いて驚いた。
そりゃあ、私だって急にそんな事を言われたって信じられないし、話が突拍子すぎて付いていける自信が無い。
「名前はトランクス…。
何故オレがサイヤ人の血を引いているのかと言うと、あそこにいるベジータさんの息子だからです」
「え！？ベジータの！？」
おとうさんはまるで信じられないものを見ているかのように、先程よりも目を大きく見開いて驚いていた。
しばらくトランクスの顔を凝視した後、遠くにいるベジータさんを見つめた。
「でも、そんな事を言いに来たんじゃ無いんです。
是非貴方に知っておいて欲しい重大な事が…」
そう、それよりももっと大事な事を。
この先に辿る事となる地獄のような未来を、おとうさんに知って貰わなくては。
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名無し95309号(プロフ) - 続き、楽しみに待ってます！！ほんとにいいお話すぎます！ (4月4日 19時) (
レス) id: 8fae78266e (このIDを非表示/違反報告)
野薔薇(プロフ) - 是非、続きを読みたいです!パスワード教えて頂きたいです。何卒、宜しくお願い致します! (10月7日 20時) (レス) id: 3ed31e78df (このIDを非表示/違反報告)
野薔薇(プロフ) - 初めまして、お話読ませて頂きました! (10月7日 20時) (レス) id: 3ed31e78df (このIDを非表示/違反報告)
シオ - 初コメ失礼しますっ！！！お話読ませて頂きました、めちゃくちゃ面白かったです、、、！！ミルちゃんとトランクス尊好きで爆発しそうでした、、！続編も気になるところですが、パスワードが分かりません( ›‹)՞良ければ教えて頂ければありがたいです！ (2023年3月28日 17時) (レス) id: 32ac0869aa (このIDを非表示/違反報告)
うゆ(プロフ) - ちさん» 初めまして！修正前の時からですか…！嬉しいです〜覚えていてくださった事と、再び足を運んで下さったことが嬉しいです！ありがとうございます♡ 続編に関してですが、修正作業が追いつき次第順次公開していきますのでお待ち頂けると助かります…！(汗) (2022年6月23日 0時) (レス) id: ec04322828 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うゆ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php
作成日時：2017年2月25日 12時
