「童話 ヒジキ王国」【ヒ.ジ.キ】

昔の国王様 ページ9

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あーー

血が欲しい.....


綺麗な




真っ赤な絵の具みたいな....




血が.....見たい欲しい見たい欲しい見たい欲しい見たい欲しい見たい欲しい見たい欲しい見たい欲しい見たい欲しい見たい欲しい見たい欲しい見たい欲しい見たい欲しい見たい欲しい見たい欲しい見たい欲しい見たい欲しい！！！






近所の人で怪しまれないような親しみのない人は皆殺.しちゃったし




もう血なんか....


そうだ、





母さんと父さんが居るじゃん、





まだ九つの俺が殺したなんて誰も思わないでしょ。


あんの、虐待両親を....







｢おい！ガキ！酒もうねぇから買ってこい｣

ヒ｢僕は子供だから買えないよ｣

｢ﾁｯ、使えねぇガキだな、黙って行けばいいもんをよ｣

ヒ｢ごめんね｣



｢ねぇアンタ！母さんが居ない時ぐらい気を使って食器ぐらい洗えないの？！｣

ヒ｢この前やったのに｢馬鹿じゃないの｣って怒鳴ったのは母さんだよ....｣

｢それは母さんがいた時よ！その時はしなくていいの！ホンっとに使えないわね！｣

ヒ｢うん、そうだね｣






あぁもう痛いなぁ父さん、殴らないでよ、もうそんな痛みにはなれちゃった









うるさいなぁ母さん、晩御飯づくりは母さんの仕事でしょう？僕わかんない









イタイなぁ、ツライなぁ、ウルサイなぁ、クルシイなぁ





黙っててよ









どうすれば黙ってくれる？



反抗する？






駄目、大人ふたりにはかなわない









ひきこもる？





駄目、部屋の鍵なんかついてない









父さんと母さんがいなくなればいい。そうでしょ？






ヒ｢とーさん、かーさん｣



｢なによ、忙しいの黙ってたらどう？｣

ヒ｢聞いて欲しいことがあるの｣


｢お前みたいなやつのいう事は聞かんさ｣



ヒ｢そっかー


見てこれ！


すーんごい綺麗でしょ！｣




｢なにそれ？石？｣


ヒ｢わかんない！けどとがってるよね！｣



｢そんな危ないもの、捨てなさい！｣









ヒ｢うるさいなぁ｣









ヒ｢いつもいつも、何がしたいの？｣









｢....なにするのっ？！＿＿｣

｢やめるんだ！！＿＿＿｣









なァんだぁ....



父さんも母さんもちょろいなぁ....







普段あんなに偉そうなのに....






もっと早くこうすればよかったな

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