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続き ページ5

押し倒されたままの状態で、ぶつくさ言っていると、半ギレの鳥谷センセーの顔が近づいてきた。

 A「なに? 福留センセーからなにか言われた??」
 鳥谷「授業聴かねぇクセに点数が良い天才ちゃんだってことくらいは!」
 A「ならいいじゃない。点数とれないのに寝るのは馬鹿でしょ? とれるなら天才なんだよ。私は天才、よって寝ていい。」
 
 そう言うと同時に、唇をふさがれた。

 A「ん…っ!? ふ、ちょ…!」
 鳥谷「うるせぇから、な。」

 うるさいからって、キスする……!?

 鳥谷「お前、俺の授業寝んなよ。」
 A「は? やだ。絶対寝る。」
 鳥谷「間違えた。…寝てもいいけど、寝たらお仕置き……な?」


 A「つぎ…鳥谷かよ……。」
 
 お仕置きってなんだろう。怖いから起きていようか…。
 でも、思い通りにするのは癪。

 (元彼)「A〜。俺だよ! 次の授業サボンねぇ?」
 A「はぁ?」

 授業開始の一分前。

 鳥谷センセーはまだ来てない。

 A「私、もう付き合ってるつもりじゃないんだけど。…フッたよね?」
 (元彼)「あーあー! お高くとまっちゃってさぁ!! お前誰でもいいんだろ? なら俺と付き合えよ。」
 A「なに言ってんの?」

 顔だけは無駄にいいこの男が、なぜ私に執着するのかが分からない。
 そして、この男に絡まれている今もなお、鳥谷センセーのことを考えてしまう、自分自身も分かりはしない。

 (元彼)「あー、もういいから。行こうぜ。んで、ゆっくり話そ。」

 にやにやと、話す気もないような顔で言い、腕を引っ張ってくる元彼。
 こんなに面倒くさいやつなら、フるのが面倒だからって付き合わなければよかった。
 
 A「離して。ねぇ、もういい加減に…」

 すっと腕が伸びてきて。
 認めたくないけど待ち望んでいた声が聞こえた。

 鳥谷「離せ。で、自分の教室に帰れ。」
 (元彼)「な…っ、先生じゃん…。。。」

 ずいぶんと呆気なく去っていった元彼。センセーにはビックリするくらい弱気なのね。

 鳥谷「はぁ…。お前、今日お仕置きな。」
 A「!? …なんで?!!」

 なにも言わずに教室に入っていったセンセーを追いかけ、席に座った。

ーーー

 鳥谷「誰、アイツ。彼氏?」
 A「違うから! 確かに元彼ではあるけど、その…付き合ったのも、別に私が好きになったわけじゃなくて……。」

続き→←苺ミルクはもういらない 〜T#01〜



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おのちゃん - わかりました!ありがとうございます! (2019年11月23日 23時) (レス) id: e79e6fee7a (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - おのちゃんさん» もしそれでも出来なかった場合は、またご連絡いただけるとありがたいです!! 出来たとしても、よろしければレス欲しいです…! (2019年11月23日 22時) (レス) id: fbddcb2225 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - おのちゃんさん» 初めまして! わかりにくくて申し訳ありません…。https://uranai.nosv.org/u.php/novel/Doting-love/をコピーして頂いて、URLをYahooかGoogleに貼っていただけると見つかるはずです…。あと、設定の方からR18OKの設定にちゃんとできているかの確認もお願いします! (2019年11月23日 22時) (レス) id: fbddcb2225 (このIDを非表示/違反報告)
おのちゃん - すみません。URLって言うのがよくわからなくて、どうやったらできますか? (2019年11月23日 17時) (レス) id: e79e6fee7a (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - yuuさん» よかったです! (2019年10月20日 3時) (レス) id: fbddcb2225 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きゃんでぃー | 作成日時:2019年6月17日 14時

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