その棘は誰にも溶かせない ページ6
過酷なスケジュールに加え毎晩のように呼び出される。
そんな日々は簡単にひ弱な私を壊していった。
MG「少しでも横になって…」
撮影終わりの楽屋でマネージャーから声をかけられる。
よっぽど私の顔色が悪いのか、とても心配そうな表情だ。
MG「何かあったの？最近様子がおかしいわ…」
過去のことが記者にバレました。
それを隠す為に自分の体を使っています。
そんなこと言えるわけがなかった。
「何も。今日も1人で帰る。」
―――――――――――――――――――――――
呼び出されたホテルで待っていたのは、以前までしつこく連絡先を聞いてきたギュボムさんだった。
思いがけない人物に少し驚く。
「なんで貴方が…」
GB「まさか君がこんなことしてるなんてね。」
あいつ、このこと知らないんでしょ？
ニヤつきながら話す彼。
恐らくユンギのことを言っているのだろう。
「貴方には関係ない。」
GB「冷たいなあ。」
鞄と上着をソファに置いた瞬間抱き寄せられる。
ユンギとは違う香り。
ギュボムさんとの熱愛記事のあとに公表した、ユンギとの交際を認める記事。
彼はそれがひどく気に入らなかったらしい。
私を好きにできること、それをユンギが知らない現状が嬉しいのだろう。
彼は終始、笑みを浮かべていた。
過去に彼にしつこくされていた時に助けてくれたユンギ。
この場に現れるはずがないのに、どうしてもその姿に焦がれてしまった。
―――――――――――――――――――――――
まだ太陽が出ていない時刻、漸く自宅に帰れた。
あちこちに未開封の段ボール箱が置かれた室内。
ソファに人影が見える。
直感的にすぐに誰だかわかった。
YG「A…」
振り返ったユンギと目が合う。
どうしてここにいるんだろう。
マネージャー以外知らないはずなのに。
彼女が伝えたのか。
ぼーっと彼を見ながら考える。
瞬間腕を引かれ、彼の胸に捕らえられる。
YG「どこ行ってた。」
優しく聞いてくれるユンギ。
その質問に私が答えられるわけがない。
「離して。」
シャワー浴びてくる、そう告げて部屋をあとにする。
熱いシャワーを浴びながら、どうやって彼を帰らせようか考える。
彼が来てくれて嬉しい、そう感じている心を押し込めて。
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土星(プロフ) - （≧∇≦）さん» 作品を読んでくださり、感謝します。気分を害すなど、とんでもないです！少しでも楽しんで頂けたようでしたら、嬉しいです。コメントありがとうございました！ (2020年12月3日 17時) (
レス) id: fe9093fdaf (このIDを非表示/違反報告)
（≧∇≦）(プロフ) - 土星さん» そうなんですね！…失礼しました…とても詩が心にくるものだったので、もしかしたら何かの詩を元にしたのかとかになりコメントさせていただきましたら。気分を害してしまっていたらすいません。とてもこの作品に感動しました。 (2020年12月3日 17時) (レス) id: d81d3472fb (このIDを非表示/違反報告)
土星(プロフ) - （≧∇≦）さん» この詩は一応、自分で考えたものです。でもよく書かれるような内容なので、既存の何かしらと似てしまったのかもしれません。 (2020年12月3日 7時) (レス) id: fe9093fdaf (このIDを非表示/違反報告)
（≧∇≦）(プロフ) - この詩は何の詩ですか？なにか見た覚えもあるような気がして… (2020年12月3日 3時) (レス) id: d81d3472fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：土星 | 作成日時：2020年10月21日 18時
