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ユンギと再開したあの日から、暇さえあれば店に足を運ぶようにしてくれる彼。
騒動を起こした手前、開けっぴろげに営業をするのは心苦しく、週に2、3日しか店はオープンしないでいる。
ユンギとすれ違いになってしまわぬよう、彼が店に来る時は事前に連絡して貰い、その時間帯だけ店を開くようにしていた。
店の雰囲気もあってか、ソウルの街中にあるというのに来客の層は若者が少なく、高齢の方が多かった。
テソンさんがいた頃からの常連さんとも仲良くなり、読書家な方が多く楽しい日々を過ごせていた。
今夜も、ユンギが来てくれる。
コーヒーを片手に本を読みながら待っていると、カランと来客を知らせる鐘が鳴る。
「いらっしゃい。」
顔を上げると、視界に入ったのは見知らぬ男性。
お客さんだ、そう気づいて急いで本を閉じカウンターに入る。
カウンター席に着き、メニューを眺める男性。
ホットコーヒーを注文されたので早速作業に取り掛かる。
その間男性は店内を見渡したり、私の作業を見つめたりと落ち着きのない様子だった。
「どうぞ。」
目の前にコーヒーを差し出せば、小さくお礼を言ってそれを一口すする。
その時、ソファに置いていた携帯がメッセージの受信を知らせた。
それはユンギからで、スケジュールに変更があり今夜は来れないというものだった。
若干がっかりしつつ、読書を再開しようとソファに腰を降ろす。
男性「あの…ユリさん、ですよね？」
唐突に放たれた言葉。
思わず目を見開き男性を見る。
年頃は恐らく同じくらいだろう彼は、少し緊張した面持ちをしている。
男性「正しくは、妹さん…ですよね…？」
あれだけニュースで取り上げられたのだから、私のことを知っている客が現れるのは時間の問題だと思っていたのに。
いざ、その瞬間が訪れれば、どうしていいのか判断がつかない。
「そう…です。」
小さく零れた私の声は震えていた。
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土星(プロフ) - （≧∇≦）さん» 作品を読んでくださり、感謝します。気分を害すなど、とんでもないです！少しでも楽しんで頂けたようでしたら、嬉しいです。コメントありがとうございました！ (2020年12月3日 17時) (
レス) id: fe9093fdaf (このIDを非表示/違反報告)
（≧∇≦）(プロフ) - 土星さん» そうなんですね！…失礼しました…とても詩が心にくるものだったので、もしかしたら何かの詩を元にしたのかとかになりコメントさせていただきましたら。気分を害してしまっていたらすいません。とてもこの作品に感動しました。 (2020年12月3日 17時) (レス) id: d81d3472fb (このIDを非表示/違反報告)
土星(プロフ) - （≧∇≦）さん» この詩は一応、自分で考えたものです。でもよく書かれるような内容なので、既存の何かしらと似てしまったのかもしれません。 (2020年12月3日 7時) (レス) id: fe9093fdaf (このIDを非表示/違反報告)
（≧∇≦）(プロフ) - この詩は何の詩ですか？なにか見た覚えもあるような気がして… (2020年12月3日 3時) (レス) id: d81d3472fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：土星 | 作成日時：2020年10月21日 18時
