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どうやら私が引っ越すことをユンギに知られたらしい。
良かった、新しいマンションをマネージャーと社長以外知らないように手配をしておいて。

あの店にも、もう行けないな。


こどもの頃から大好きだった読書。
その世界では私は魔法だって使えたし、空を飛ぶことだって出来た。

私を置いて出掛けていくユリとユンギの後ろ姿。
それを見送ってひどく寂しい気持ちに襲われても、本を開けば忘れられた。


昔と比べ、圧倒的に自由な時間がなくなった現在。
たまたま見つけたあのカフェ。
本棚に並んでいたのは私がこどもの頃に大好きだった本ばかりだった。

テソンさんとは本の趣味が合うようで、最初の頃はよく話をしていた。
それからは、彼に選んで貰った本を借りて読むことだけが私の楽しみだった。


まあいいさ、本なんてどこでも買える。
Aが大好きだった場所がまた無くなってしまったけど、もうそんなこと平気だ。

今までいくらでも我慢してきたんだから。
またその項目がひとつ増えただけ。

―――――――――――――――――――――――

ホテルに戻り台本を読んでいると突然鳴り出したスマホ。
画面には非通知の文字。
どこからか番号でも漏れたのだろうか?
番号変えなきゃかな、なんて面倒に思いながら拒否ボタンを押す。

台本に目を戻すも、今度はメッセージの受信を知らせる音が。
一体なんなんだ、そう思いながら内容を確認する。

そこには、思いもよらないメッセージが書かれていた。


『私は5年前の真実を知っている』

.→←蹴飛ばされた空っぽの砂時計



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土星(プロフ) - (≧∇≦)さん» 作品を読んでくださり、感謝します。気分を害すなど、とんでもないです!少しでも楽しんで頂けたようでしたら、嬉しいです。コメントありがとうございました! (2020年12月3日 17時) (レス) id: fe9093fdaf (このIDを非表示/違反報告)
(≧∇≦)(プロフ) - 土星さん» そうなんですね!…失礼しました…とても詩が心にくるものだったので、もしかしたら何かの詩を元にしたのかとかになりコメントさせていただきましたら。気分を害してしまっていたらすいません。とてもこの作品に感動しました。 (2020年12月3日 17時) (レス) id: d81d3472fb (このIDを非表示/違反報告)
土星(プロフ) - (≧∇≦)さん» この詩は一応、自分で考えたものです。でもよく書かれるような内容なので、既存の何かしらと似てしまったのかもしれません。 (2020年12月3日 7時) (レス) id: fe9093fdaf (このIDを非表示/違反報告)
(≧∇≦)(プロフ) - この詩は何の詩ですか?なにか見た覚えもあるような気がして… (2020年12月3日 3時) (レス) id: d81d3472fb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:土星 | 作成日時:2020年10月21日 18時

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