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部屋に戻ると何かを考えている様子のユンギ。
大人しく隣に座るも話し出さない。
街の喧騒だけが聞こえてくる。
「なんの用？」
私の声はひどく冷たい。
YG「やっぱり、こんなこともうやめるべきだ。」
こんなことって何を指して言っているのか。
返事をしないでいる私に構わず彼は続ける。
YG「もうユリのふりなんかやめろ。」
「なんでそんなことを言うの。」
YG「Aだって俺の大切な人だからだよ。」
力強くそう言う彼。
大切な人、それはユリよりも？
そんな汚い思いが私の口を開かせ、思っていない言葉を吐かせる。
「嘘でも、私を愛してるなんて言えないのね。」
私の言葉に一瞬動揺し詰まりながらも、口を開く彼。
YG「俺は…Aを愛し…」
それをそっと手で塞ぎ笑顔を向ける。
「ごめん、意地悪だったね。」
慰めなんて要らない。
励ましなんて要らない。
嘘の愛なんて、心底要らない。
ゆっくりと手を離し、帰るよう促すも話をやめないユンギ。
YG「誰と会ってたんだよ。」
「ユンギの知らない人。」
YG「……わかった。」
またくる、そう言って帰って行ったユンギ。
彼のことだ、一筋縄では諦めてくれないだろう。
そっとベッドへ潜り込む。
そして、大好きだったあの本を思い出す。
一番大好きな終わりの詩。
「ただ君が…」
繰り返し口ずさむ。
こどもの頃、誰かがきっと迎えにきてくれると思っていた。
でも現実はそんなことなく、非情だ。
生き絶えるまでこの地獄は続くのだろうか。
どうしようもない私は、ただ目の前に広がる暗闇を受け入れた。
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土星(プロフ) - （≧∇≦）さん» 作品を読んでくださり、感謝します。気分を害すなど、とんでもないです！少しでも楽しんで頂けたようでしたら、嬉しいです。コメントありがとうございました！ (2020年12月3日 17時) (
レス) id: fe9093fdaf (このIDを非表示/違反報告)
（≧∇≦）(プロフ) - 土星さん» そうなんですね！…失礼しました…とても詩が心にくるものだったので、もしかしたら何かの詩を元にしたのかとかになりコメントさせていただきましたら。気分を害してしまっていたらすいません。とてもこの作品に感動しました。 (2020年12月3日 17時) (レス) id: d81d3472fb (このIDを非表示/違反報告)
土星(プロフ) - （≧∇≦）さん» この詩は一応、自分で考えたものです。でもよく書かれるような内容なので、既存の何かしらと似てしまったのかもしれません。 (2020年12月3日 7時) (レス) id: fe9093fdaf (このIDを非表示/違反報告)
（≧∇≦）(プロフ) - この詩は何の詩ですか？なにか見た覚えもあるような気がして… (2020年12月3日 3時) (レス) id: d81d3472fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：土星 | 作成日時：2020年10月21日 18時
