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久しぶりにユンギに会える。
そう弾んでいた心は彼の言葉によって小さく萎んでしまった。
何度も迷惑を掛けてしまっていたから、彼が心配することは当たり前なのに。
初めて出来た常連さんが嬉しかったとはいえ、もう少し言葉を選ぶべきだった。
1人残された店内に響くのは小さくて寂しげな私のため息。
やっぱり、私にはユンギを笑顔にすることなんて出来ないんだろうな。
改めて突きつけられた事実に項垂れる。
私達はひとりぼっちじゃないはずなのに、どこまでも寂しいままだ。
彼が手をつけなかったミルクティ。
捨ててしまおうかとも思ったけれど、勿体無いなどと感じてしまい、それを片手に読書を再開する。
並んだ文字を読み込もうとするけれど、それは右から左へと頭の中を通り過ぎていく。
本を読むことは大好きなのに。
ユンギとぎこちなくなっただけで集中力が欠落してしまう。
「駄目だな、私。」
カウンターへ向かい、流しにカップを傾ける。
生温くなったミルクティが柔らかな茶色の筋を作りながら、流れていった。
三階へ上がり、そのままベッドに倒れこむ。
カーテンの隙間からは明るい月明かりが覗いていた。
私を勇気付けてくれていたおもちゃの指輪はもうない。
私が持つべきではないからと、彼に返してしまったから。
気の持ちようだとわかっているのに、お守りを無くした今の私はどこまでも弱いただの女だった。
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土星(プロフ) - （≧∇≦）さん» 作品を読んでくださり、感謝します。気分を害すなど、とんでもないです！少しでも楽しんで頂けたようでしたら、嬉しいです。コメントありがとうございました！ (2020年12月3日 17時) (
レス) id: fe9093fdaf (このIDを非表示/違反報告)
（≧∇≦）(プロフ) - 土星さん» そうなんですね！…失礼しました…とても詩が心にくるものだったので、もしかしたら何かの詩を元にしたのかとかになりコメントさせていただきましたら。気分を害してしまっていたらすいません。とてもこの作品に感動しました。 (2020年12月3日 17時) (レス) id: d81d3472fb (このIDを非表示/違反報告)
土星(プロフ) - （≧∇≦）さん» この詩は一応、自分で考えたものです。でもよく書かれるような内容なので、既存の何かしらと似てしまったのかもしれません。 (2020年12月3日 7時) (レス) id: fe9093fdaf (このIDを非表示/違反報告)
（≧∇≦）(プロフ) - この詩は何の詩ですか？なにか見た覚えもあるような気がして… (2020年12月3日 3時) (レス) id: d81d3472fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：土星 | 作成日時：2020年10月21日 18時
