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YGside
会見終わりのAに連絡を入れたが、返信がない。
電話を掛けるも出ることはなく、呼び出し音がただ虚しく響くだけだった。
宿舎に戻り、1人部屋にこもって会見動画を再生する。
順を追って話す彼女。
俺がユリだと思っていたことを伏せる姿に胸が痛くなる。
きっと1人での会見はプレッシャーが大きかっただろうに。
俺や自分の事務所がなるべく批判されないよう、用心して話していることが容易に想像出来た。
はっきりと女優をやめることを告げたその瞳は真っ直ぐで。
彼女の確固たる意志を感じられた。
動画が終わり、スマホの電源を落とす。
相変わらず、Aからの連絡はない。
最後に会った夜を思い出す。
女優を辞め、夢を叶えると言った彼女。
まるで今生の別れのように零された言葉達。
居ても立っても居られず、外に出る。
Aがどこにいるのか、確証は持てない。
でもきっと、あの店になら居るんじゃないのか。
そう思ってカフェを目指した。
―――――――――――――――――――――――
YG「閉まってる…よな。」
たどり着いた店の扉にはクローズの看板。
もう時刻は日付けを超えている。
今更ながら、この店が何時まで営業しているのかすら知らなかった。
また出直そう、そう思い店を去ろうとした時一枚の張り紙が目に付いた。
YG「お知らせ…？」
そこには、休業を知らせる内容が書かれていた。
期間は書かれていない。
たまたまなのか、それともAが関係しているのか。
じわりと汗がにじむ。
とにかくAに会わなければ。
そう思って彼女のマンションへ向かう。
―――――――――――――――――――――――
こんなに全力で走ったのはいつぶりだろう。
乱れた呼吸をそのままに、貰っていた合鍵で部屋に入る。
YG「なんだよ、これ…」
家具も荷物も何もない。
まるで最初から誰も居なかったかのように。
また、Aは俺の前から消えてしまったんだ。
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土星(プロフ) - （≧∇≦）さん» 作品を読んでくださり、感謝します。気分を害すなど、とんでもないです！少しでも楽しんで頂けたようでしたら、嬉しいです。コメントありがとうございました！ (2020年12月3日 17時) (
レス) id: fe9093fdaf (このIDを非表示/違反報告)
（≧∇≦）(プロフ) - 土星さん» そうなんですね！…失礼しました…とても詩が心にくるものだったので、もしかしたら何かの詩を元にしたのかとかになりコメントさせていただきましたら。気分を害してしまっていたらすいません。とてもこの作品に感動しました。 (2020年12月3日 17時) (レス) id: d81d3472fb (このIDを非表示/違反報告)
土星(プロフ) - （≧∇≦）さん» この詩は一応、自分で考えたものです。でもよく書かれるような内容なので、既存の何かしらと似てしまったのかもしれません。 (2020年12月3日 7時) (レス) id: fe9093fdaf (このIDを非表示/違反報告)
（≧∇≦）(プロフ) - この詩は何の詩ですか？なにか見た覚えもあるような気がして… (2020年12月3日 3時) (レス) id: d81d3472fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：土星 | 作成日時：2020年10月21日 18時
