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ドラマの撮影が全て終わり、漸くユリとして受けた仕事が全部終了した。
あとは、会見を残すのみだ。
元々少なかった家具や荷物が全て運び出され、がらんとした室内に1人。
まだ引越して間もないこの部屋だったが、彼と過ごした切ない日々を思うと少し寂しくなる。
そっと鞄から小さな箱を取り出し、蓋を開ける。
そこには相変わらずキラキラと輝く宝物の指輪。
やっぱりそれはもう第二関節までしかはまらなくて。
目蓋を閉じ、私の名前を呼ぶ彼の声を思い出す。
せめて、どうか、彼が笑顔で過ごせますようにと真っ暗闇の中ただ祈り続けた。
―――――――――――――――――――――――
いよいよ迎えた会見当日。
ホテルの一室を借りて行われるそれ。
開始時刻となり、会場に足を踏み入れる。
パシャパシャとシャッターの光に照らされながら席に向かい、集まった記者達に一礼する。
椅子に腰掛け前を見ると、予想より多い記者の数に少し動揺してしまう。
落ち着け、大丈夫。
そう自分に言い聞かせながら、右手に持ったお守り代わりの指輪をぎゅっと握りしめる。
「今日は、この会見の為にお集まり頂き、ありがとうございます。」
少し声が震えてしまったかもしれない。
こんな状態ではいけない、と自分を奮い立たせる。
会見は1人で行う形にしていた為、隣には頼る人が誰もいない。
社長に無理を言ってお願いしたからだ。
全て、私1人で終わらせるんだ。
私が始めてしまったこの呪いを。
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土星(プロフ) - （≧∇≦）さん» 作品を読んでくださり、感謝します。気分を害すなど、とんでもないです！少しでも楽しんで頂けたようでしたら、嬉しいです。コメントありがとうございました！ (2020年12月3日 17時) (
レス) id: fe9093fdaf (このIDを非表示/違反報告)
（≧∇≦）(プロフ) - 土星さん» そうなんですね！…失礼しました…とても詩が心にくるものだったので、もしかしたら何かの詩を元にしたのかとかになりコメントさせていただきましたら。気分を害してしまっていたらすいません。とてもこの作品に感動しました。 (2020年12月3日 17時) (レス) id: d81d3472fb (このIDを非表示/違反報告)
土星(プロフ) - （≧∇≦）さん» この詩は一応、自分で考えたものです。でもよく書かれるような内容なので、既存の何かしらと似てしまったのかもしれません。 (2020年12月3日 7時) (レス) id: fe9093fdaf (このIDを非表示/違反報告)
（≧∇≦）(プロフ) - この詩は何の詩ですか？なにか見た覚えもあるような気がして… (2020年12月3日 3時) (レス) id: d81d3472fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：土星 | 作成日時：2020年10月21日 18時
