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不眠が災いしたのか、すこぶる体調が悪かった。
それでも呼び出しを無視するわけにはいかず、大人しく従って帰る頃には更に体調が悪化していた。
「ん…」
朝目が覚めると、ベッドの上だった。
なんとなく、ユンギが来てくれたような気もするけれど記憶は曖昧で。
切り替えようとシャワーへ向かう。
今日も撮影だ。
―――――――――――――――――――――――
映画の撮影も終盤に差し掛かっていた。
今日は海でのシーンがある為屋外で、日差しで照らされる波がキラキラと眩しい。
準備が整うまでの間、ぼーっとしていたその時に昔好きだった本のことを思い出した。
海の魔法使いが教えた魔法。
それがあれば誰も苦しまずにいられたのかな。
あり得ないのに、そんなことを考えてしまった。
ユリが死んだあの日から、私にかかっているのは魔法なんて可愛いものじゃない、いわば呪いだ。
ユリの存在を輝かせる代わりに、私自身の心と体を蝕んでいく。
死ぬまで解けない呪いを抱えてこれからも私は生きていく。
くだらないことを考えているとスマホが鳴った。
確認すると、ギュボムさんからの今夜の呼び出しのメッセージだった。
あの記者と関係なく、彼自身から呼び出されることが最近増えていた。
そのせいで眠れていないのも事実。
「今夜もか…」
小さなため息は誰にも気付かれず、波の音にかき消されていった。
―――――――――――――――――――――――
ホテルに着くと、彼は受け付け前のロビーにいた。
GB「待ちましたよ。」
「すいません。」
GB「行きましょうか。」
そう言い、鍵を見せてくる。
受け付けが終わっているなら、部屋で待っておけばいいのに。
私の考えなんて知らず、笑顔を見せながら腰を抱いて歩こうとする彼。
「人前でやめてください。」
GB「まあまあ。」
結局部屋に着くまで彼が離れることはなかった。
荷物を置いた瞬間抱きしめられベッドに押し倒される。
今夜もいつもと変わらないはずだった。
YG「…何してんだよ。」
どうして貴方がここにいるんだろう。
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土星(プロフ) - （≧∇≦）さん» 作品を読んでくださり、感謝します。気分を害すなど、とんでもないです！少しでも楽しんで頂けたようでしたら、嬉しいです。コメントありがとうございました！ (2020年12月3日 17時) (
レス) id: fe9093fdaf (このIDを非表示/違反報告)
（≧∇≦）(プロフ) - 土星さん» そうなんですね！…失礼しました…とても詩が心にくるものだったので、もしかしたら何かの詩を元にしたのかとかになりコメントさせていただきましたら。気分を害してしまっていたらすいません。とてもこの作品に感動しました。 (2020年12月3日 17時) (レス) id: d81d3472fb (このIDを非表示/違反報告)
土星(プロフ) - （≧∇≦）さん» この詩は一応、自分で考えたものです。でもよく書かれるような内容なので、既存の何かしらと似てしまったのかもしれません。 (2020年12月3日 7時) (レス) id: fe9093fdaf (このIDを非表示/違反報告)
（≧∇≦）(プロフ) - この詩は何の詩ですか？なにか見た覚えもあるような気がして… (2020年12月3日 3時) (レス) id: d81d3472fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：土星 | 作成日時：2020年10月21日 18時
