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時刻は夜の11時。
スケジュールが合わず、1人だけ撮影が出来なかったSUGAさんの個人撮影。

それも漸く終わり帰り仕度を始める。

YG「よう。」

突然声を掛けられ驚く。
SUGAさんとは全く話さないわけではないが、ジミンさんなどと比べると会話をした回数は少ない。

「はい、どうしました?」

YG「うまくいってんの、最近。」

なんのことだろう。

「撮影なら問題なかったです。」

YG「違う、テヒョナとのことだよ。」

一瞬、思考が停止する。
この人は、こんな誰が聞いてるかもわからない所で何を言いだすんだ。

「ちょ、え?」

YG「どうなんだよ。」

なおも会話をやめない彼に観念し、小さく答える。

「特に…問題ないですけど…」

YG「そっか。良かった。」

そう言って微笑むSUGAさん。
珍しいと思いカメラを構えるが、やめろと手で止められる。

「SUGAさん、もしかして気にしてくれてるんですか?」

そう聞くと、当たり前だろと返ってくる。

YG「あと、ユンギで良いから。」

そう言って帰ろうとする彼を思わず止める。

YG「なんだよ。」

「いや、あの、何でそこまで気にかけてくれるのかなって。」

そう聞くと持っていた鞄を下げ、どかっとソファに座るユンギさん。

YG「メンバーのことなんだから当たり前だろ。それに…」

「……」

YG「今の俺達にとって、お前は必要不可欠な存在だ。」

だから簡単にくたばるな。
そう言って颯爽と部屋を出て行ったユンギさん。

「必要不可欠…」

彼の言葉を繰り返し口にしてみる。
これは、認められたということだろうか。

嬉しさが込み上げてくる。
それと同時に、本当に良い環境で仕事が出来て幸せ者だ、と強く感じた。

April→←.



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土星(プロフ) - maiさん» はじめまして。作品を最後まで読んで頂きありがとうございます。感想まで貰えるなんて…気に入っていただけたようで嬉しいです!ありがとうございました! (2021年1月14日 16時) (レス) id: fe9093fdaf (このIDを非表示/違反報告)
mai(プロフ) - はじめまして。最後まで止まることなく、一気に読んでしまいました。。とってもとっても素敵な作品で、感動と苦しい気持ちで涙を流しました。すごくすごく素敵でした。本当にありがとうございます。 (2021年1月13日 21時) (レス) id: 736a2e8b49 (このIDを非表示/違反報告)
土星(プロフ) - kaoringさん» まさか感想を頂けると思っていなかったので、コメントを残して貰えて嬉しいです。最後まで読んで頂き、ありがとうございました。次回作も書き始めているので、のんびり頑張ります! (2020年10月20日 19時) (レス) id: fe9093fdaf (このIDを非表示/違反報告)
kaoring(プロフ) - この感動と切ない想い、うまく伝えられず心苦しいのですが、読み終わり胸がキューーーッて…。素敵な作品読ませていただき本当にありがとうございます!次回作も楽しみに待ってます! (2020年10月20日 19時) (レス) id: 20b1e055a1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:土星 | 作成日時:2020年10月17日 1時

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