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先月手術が終わり、暫くは目を開けることができなかった。
漸く包帯が解かれ、目蓋を開く。
久しぶりだったからか、少しくらくらした。
それから、日が経つごとに徐々に視界が安定していき、今は経過観察中だ。
テヒョナとはこまめに連絡をしている。
時差があるため、毎回電話、というのは難しかった。
そのかわりに、互いに撮った写真を送りあったりしていた。
私は毎回同じ、病室の窓から見える雪景色。
そんな写真にも、いいね、と嬉しい言葉をくれる。
経過観察は順調で、あと一週間もすれば退院出来るらしい。
先週は、両親がはるばる日本から来てくれた。
手術の成功に泣き崩れる母。
良かった、頑張ったな、そう言ってくれた父。
両親には本当に心配をかけてしまった。
病気を抱えたまま海外に行くという私を、最初は2人とも必死に止めた。
しかし私の考えが変わらないことを悟ると、全力で応援してくれた。
そんな両親も今は日本。
退院したら、韓国に戻るつもりだった。
だが2人は、一度日本に戻らないか、と提案してきた。
経過が順調とは言え、まだ心配なんだろう。
私は、どうするべきだろうか。
韓国と日本、それぞれで大切な人が私を待ってくれている。
考えているうちに、時間だけが過ぎていった。
そうしていると、スマホが鳴った。
相手は社長だった。
スマホを持ち、電話の出来る場所へ移動する。
以前、病室で電話している時に、注意されてしまったからだ。
当たり前のマナーに気づかないほど、テヒョナとの電話に夢中だった。
社長「久しぶり。体調はどうだい？」
「問題ないです。このままいけば、来週には退院できるそうです。」
社長「それは良かった。」
それで、今後のことなんだが…
そう言って話し出す社長。
また、選択の時が来た。
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土星(プロフ) - maiさん» はじめまして。作品を最後まで読んで頂きありがとうございます。感想まで貰えるなんて…気に入っていただけたようで嬉しいです！ありがとうございました！ (2021年1月14日 16時) (
レス) id: fe9093fdaf (このIDを非表示/違反報告)
mai(プロフ) - はじめまして。最後まで止まることなく、一気に読んでしまいました。。とってもとっても素敵な作品で、感動と苦しい気持ちで涙を流しました。すごくすごく素敵でした。本当にありがとうございます。 (2021年1月13日 21時) (レス) id: 736a2e8b49 (このIDを非表示/違反報告)
土星(プロフ) - kaoringさん» まさか感想を頂けると思っていなかったので、コメントを残して貰えて嬉しいです。最後まで読んで頂き、ありがとうございました。次回作も書き始めているので、のんびり頑張ります！ (2020年10月20日 19時) (レス) id: fe9093fdaf (このIDを非表示/違反報告)
kaoring(プロフ) - この感動と切ない想い、うまく伝えられず心苦しいのですが、読み終わり胸がキューーーッて…。素敵な作品読ませていただき本当にありがとうございます！次回作も楽しみに待ってます！ (2020年10月20日 19時) (レス) id: 20b1e055a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：土星 | 作成日時：2020年10月17日 1時
