検索窓
今日:5 hit、昨日:2 hit、合計:134,531 hit

January ページ13

JKside

また顔を見せなくなったAに会うため、彼女の家へ行く。
チャイムを押すが、全く反応がない。
電話しても、コール音が響いたまま。
寝たのか?それともまだ仕事?

とりあえず、寒すぎるので一旦宿舎に帰る。

翌日、彼女からの折り返しや返事は来ていなかった。

なんとなく、あの時見たトランクケースを思い出した。
どっか、行ってるのかな。

『どこいるの?』

と送ったメッセージ。
何日経っても、それに、返事が来ることはなかった。

―――――――――――――――――――――――

Aは、人の連絡を無視するような奴じゃない。
むしろ、こまめに連絡を返すタイプだ。
そんな彼女から返事がないのは、明らかな異常だった。

マネヒョンなら、何か知ってるかもしれない。
そう思って、問いただす。

JK「A、どこにいるんですか。」

MG「さあ、知らない。」

JK「何かあったんですか。」

MG「…何も。」

明らかに、言葉が詰まったマネヒョン。
やっぱり何かあったんだ。
改めて質問しても、いっこうに答えてくれない。

その時思い出した。
よくAと現場に来ていた男性。
あの人なら何か知ってるかもしれない。

そう思い、出口を振り返ると、そこにはPDが立っていた。

PD「Aさんのことか?」

黙って頷く。

PD「テヒョンはどうした。」

何故そんなことを聞くのか。
いません、と答える。
そうか、と言って付いて来なさいと言われる。

大人しく付いて行き、代表室に入る。

PD「それでお前は、何が知りたいんだ。」

JK「なんで、Aは現場に来ないんですか。今、どこにいるんですか。何が、あったんですか。」

早口で答える。

PD「なんで、それが知りたい。」

JK「Aは大切な仕事仲間であり、友人だからです。」

はっきりとそう答える。
俺は、ヒョンみたいに大切なものをないがしろにしたくない。
そう思いながら。

PD「わかった。」

そう言ってPDはAのことを話してくれた。
それは、あまりにも衝撃的な内容だった。

―――――――――――――――――――――――

Aが、病気。
その治療のため、ドイツへ行っている。

いつから?とかなんで?とか思うことは山ほどある。
でも一番に思ったのは、テヒョニヒョンはこのことを知っているのか、ということだった。

.→←.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (135 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
247人がお気に入り
設定タグ:防弾少年団 , BTS , テヒョン
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

土星(プロフ) - maiさん» はじめまして。作品を最後まで読んで頂きありがとうございます。感想まで貰えるなんて…気に入っていただけたようで嬉しいです!ありがとうございました! (2021年1月14日 16時) (レス) id: fe9093fdaf (このIDを非表示/違反報告)
mai(プロフ) - はじめまして。最後まで止まることなく、一気に読んでしまいました。。とってもとっても素敵な作品で、感動と苦しい気持ちで涙を流しました。すごくすごく素敵でした。本当にありがとうございます。 (2021年1月13日 21時) (レス) id: 736a2e8b49 (このIDを非表示/違反報告)
土星(プロフ) - kaoringさん» まさか感想を頂けると思っていなかったので、コメントを残して貰えて嬉しいです。最後まで読んで頂き、ありがとうございました。次回作も書き始めているので、のんびり頑張ります! (2020年10月20日 19時) (レス) id: fe9093fdaf (このIDを非表示/違反報告)
kaoring(プロフ) - この感動と切ない想い、うまく伝えられず心苦しいのですが、読み終わり胸がキューーーッて…。素敵な作品読ませていただき本当にありがとうございます!次回作も楽しみに待ってます! (2020年10月20日 19時) (レス) id: 20b1e055a1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:土星 | 作成日時:2020年10月17日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。