悪いのは ページ49
ザカオ「……ダンス、しませんか。」
『えっ。』
ザカオさんの一言は、何か策を考えたのかと
思っていた私を驚かすには十分だった。
ザカオ「俺がそるとさんにブレイクダンス
教えます。それを動画にして
ください。そうしたら今Twitterで
僕とご飯を食べに来てると呟いても
後から動画を上げたらリスナーさんも
納得するはずです。」
なるほど…それで今日のこの出来事は別に
やましいことじゃないのだと
証明するということか。
『…うん、良いと思います。』
私はそれに一か八かで同意し、その後は
二人で中華を食べながら計画を
立てていった。
ザカオ「よし、じゃあこういうことで。」
『了解しました。』
計画を立て終わる頃には、既に中華は食べ終わっていて、そろそろ店を出ても
良い時間になっていた。
ザカオ「あー……えっと、出ますか……？」
結局、私たちの潔白を証明するための計画を
立てるだけで終わってしまった。
本来はお互いの動画のこととか、世間話を
したいと考えていたのに……。
少しばかり残念だった。
『そうしますか？』
自分の口からそうしましょうという言葉は
どうしても言えず、質問を質問で返す
形になってしまった。
ザカオ「もう四時まわりそうですしね…。」
ザカオさんに言われ、時計を見やると
確かに、後数分で四時をまわることが
見受けられた。
『ザカオさん、他のメンバーさんとの
ご予定とかは大丈夫なんですか？』
私が問いかけると、ザカオさんは小さく
何度も頷き、大丈夫だと答えた。
ザカオ「……言い方悪いけど、楽しく
なかったですよね、今日。」
ザカオさんのその言葉が聞こえ、私はうつむきながら
口をつぐんだ。
ザカオ「せっかくお互いの話とか、もっと
楽しい話をする予定だったのに
こんな回りのことを気にかけながら
こそこそご飯食べて、話もこの
事態をどうにかするための動画の
話ばっかりで……本当にすみません
でした。僕の配慮が行き届いて
いなかったです。」
深々と頭を下げるザカオさん。
私が悪いのに。
思い返すと、私は今回のこの出来事を
全てザカオさんに任せていた。
お店を選ぶのも、この事態をどうするかも
ほぼザカオさんに任せていた。
『謝らないでください。
私だって悪いんです。』
どう言葉をかければいいのか分からず
思ったことを率直に言ってみるが
ザカオさんは頭を下げたまま
首を横に振った。
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るは - 半身浴の回で事務所加入発表が、ゲーム実況者のキヨと同じくだりで面白いですね！どんどん読み進めます笑笑 (2019年4月2日 7時) (
レス) id: b29849f9c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆづっち(プロフ) - 私と誕生日同じですね！ (2018年3月28日 17時) (レス) id: 9c9eeacd7f (このIDを非表示/違反報告)
ドルン(プロフ) - わこうさん» コメントありがとうございます！一歩間違えると炎上も免れない勘違いです…w どうなるんでしょうか……！ご期待頂けると幸いです！これからも応援よろしくお願いします！ (2018年1月6日 14時) (レス) id: e5e3998927 (このIDを非表示/違反報告)
わこう - 結構ヤバい勘違いじゃないですかぁ ど、どうなっちゃうのぉぉぉ (2018年1月3日 11時) (レス) id: 0eb2d0dbac (このIDを非表示/違反報告)
柚子(プロフ) - ドルンさん» 応援し続けます！！ (2017年12月23日 0時) (レス) id: 5b8337cc04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ドルン x他1人 | 作成日時：2017年9月18日 23時
