緊張 ページ24
意を決して事務所に入り、私に最初に声をかけてくださったのは、ツバキちゃんだった。
ツバキ「そるとさん、お待ちしておりました。
ヒカキンさんは彼方の部屋でお待ちになっています!!」
その言葉を聞き、私は猛ダッシュでその部屋の扉の前に向かう。
まさかお待たせしていたとは……。
『やらかしたぁ……。』
ツバキ「大丈夫ですよ、ヒカキンさん予定時刻より1時間も前にいらっしゃったので……。」
何それ、良い意味で意識高すぎる。
『やっぱヒカキンさんは違いますね。』
ツバキ「本当にそうですよね、律儀で気さくで……。」
本当にその通りだ。
『行きましょうか。』
ツバキ「はい!!」
ドアノブをしっかり握り、一度深呼吸をしてから私はドアを開けた。
『こんにちは……初めまして、ヒカキンさん…!!』
こんな挨拶で大丈夫なのか、そるとよ……。
ヒカキン「あっ、初めまして…!!そるとさん!!」
『今日はどうぞよろしくお願いします……!!』
ヒカキン「こちらこそ、よろしくお願いします!!」
少しだけかがんで、頭を私より低くしながら此方に近付いてくるヒカキンさん。
人の良さが一目瞭然だ。
そんなヒカキンさんに向けて私もしっかりお辞儀をし、握手を交わした。
スタッフ「では、撮影の順序をお話します。」
失敗したらいけない。
その一心でスタッフさんの説明に一生懸命耳を傾けた。
スタッフ「……と、こんな具合で進めていただけたらと思います。大丈夫でしょうか？」
ヒカキン「了解しました!!」
『大丈夫です!!』
よし、順序は覚えた。
残すは撮影と編集のみだ。
いや、撮影が一番難関なんだよね……。
ヒカキン「そるとさん、そんな固くならないでください…!!w」
ヒカキンさんに声をかけられ、ハッとした。
『す、すみません…!!』
ヒカキン「はじめ君といるときみたいにフラットで大丈夫ですよ!!」
それは絶対に無理があります、ヒカキンさん……。
『あはは……。』
緊張を隠すためにも苦笑を浮かべた。
さぁ、いよいよ撮影開始だ。
失敗は許されない……それでもっていつも通りに。
大丈夫、私なら出来る。
ヒカキン「ブンブンHello YouTube!! どうも、ヒカキンです!!」
自分を信じ、私はいつも通りの挨拶をする。
『やっはろ〜!!そるとです!!』
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るは - 半身浴の回で事務所加入発表が、ゲーム実況者のキヨと同じくだりで面白いですね！どんどん読み進めます笑笑 (2019年4月2日 7時) (
レス) id: b29849f9c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆづっち(プロフ) - 私と誕生日同じですね！ (2018年3月28日 17時) (レス) id: 9c9eeacd7f (このIDを非表示/違反報告)
ドルン(プロフ) - わこうさん» コメントありがとうございます！一歩間違えると炎上も免れない勘違いです…w どうなるんでしょうか……！ご期待頂けると幸いです！これからも応援よろしくお願いします！ (2018年1月6日 14時) (レス) id: e5e3998927 (このIDを非表示/違反報告)
わこう - 結構ヤバい勘違いじゃないですかぁ ど、どうなっちゃうのぉぉぉ (2018年1月3日 11時) (レス) id: 0eb2d0dbac (このIDを非表示/違反報告)
柚子(プロフ) - ドルンさん» 応援し続けます！！ (2017年12月23日 0時) (レス) id: 5b8337cc04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ドルン x他1人 | 作成日時：2017年9月18日 23時
