【いみちぇん！】新たな御筆とふしぎな夢 (ページ27)

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行くか、行かないか。…23 ページ27

モモside

「はい。そうなんですよね。私が気づいたのは変な甘い匂いがしたから。」

「甘い匂い…って邪気だよね？」

「多分、そうです。この筆を持ったらみえて。」

え？

筆を持ったら見えるって…

それはもう御筆？

うーん。

わかんないな。

「えと、だから巻物を心愛に預けてほしいんですけど。」

「うぅん。私も行くよ。新潟に。こんなこと、絶対にダメだよ！」

すると実波さんは、

「いいんですか？本当に。」

「いいよ。やらなくて後悔するよりやって後悔するほうがいい！」

「そうです、か。なら心愛にいって、連れてってもらってください。」

「うん。あと、敬語じゃなくていいよ。じゃぁ、行くから待っててね。実波ちゃん。」

すると実波ちゃんは優しい笑みを浮かべて、

「はい！」

といった。

じゃぁ早く行かないと！

絶対に止めて見せるんだから！

その時世界が暗転した。

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

「ふわぁ。」

あくびをする。

もう朝かぁ。

って、ゆっくりしてる場合じゃないっ。

早く行かないと！

ガバッと起きると、心愛ちゃんのベッドだけ、空いていた。

きっともう準備してるんだ。

私も、しなくちゃ。

でもとりあえずみんなと話あいたい。

みんなを起こさなくちゃ。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆起こしたよっ♪そして話し合ったよ♪

心愛side

「そう、なんだな。」

「今すぐにでも新潟に行けと。」

「あたりまえじゃん！大変なんだからっ。」

そうだよ！大変なの！

「だから、私はママを説得しないと行けなくて…。」

あ、そっか。

モモちゃんはお母さんに賛成されてないんだね。

「じゃぁ、いくのやめる？巻物は私が持ってくから。」

「うぅんっ。やめない！説得してみせる！」

その言葉に絶対に成功させるという気持ちが強くなる。

「じゃぁ、モモちゃんは説得してきてくれるかな？準備が終わったら、私の家の前集合。」

「わかった！」

「私たちはいったほうがいいの？」

朝子…。

その瞳からは自分たちも協力したいという気持ちがにじみ出てる。

朝子だけじゃない。

リオも、みずきも、夏海くんも。

でも、呼ぶのは危険すぎる。

ミコトバヅカイでもなく、文房師でもないのに。

だけど、この瞳は協力しないとナットクしないような瞳。

だから、私はこういった。

「正直、普通の人だったら危険だから、行かないで欲しいの。」

「でもっ。」