【いみちぇん！】新たな御筆とふしぎな夢 (ページ16)

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違うけど同じ…14 ページ16

あ、みんなってのはモモ、矢神、リオ、みずき
、朝子、陽太、シロ、心愛、奏多、ですbyまれっち
心愛side

ふふっ。

みんな驚いてる。

奏多以外は

私がいじめられていたこととかかなぁ。

私は溜め込むタイプだから、みんなから見えたらいじめられるタイプには見えないもんね。

それと、いじめた子と親友とかもだろうなぁ。

実波が捨てられちゃたこととか。

いろいろ、驚くことあるもんね。

「ねぇ、心愛ちゃんはさ、」

「うん？どしたの？」

「いじめていた子をなんで許せるの？」

ふふっ。

面白い質問だなぁ。

「なんで、かぁ。」

なんでだろうな。

なんか、許せてたんだ。

「自分でもわかんない。ただ、この子と仲良くなりたいなぁって、自然と思っただけ。」

うん。

これはまぎれもない事実。

なんだろうなぁっ。

お互い、違うけど同じ。

だから、仲良くなりたいって思った。

そういう仲間がいるだけで。

その気持ちが足して半分じゃなくて、足して４分の一になるの。

人は、単純だから。

仲間がいればすがりたくなる。

そういうものだから。

ちなみにね、実波は髪が紫。瞳は青。

こっちもおかしいことはおかしいんだ。

実波はね、だから私を見た時、同じ仲間だ！

仲良くなりたいな。

って思ってくれたみたいだけど。

そのあと私が天河心愛だと知ってね。

だから、初めから仲良くなれなかった。

いわばいざこざ。

でも奏多によって、いざこざがとけた。

英雄(ヒーロー)だな。やっぱ。

「…許せるもんなんですね～。シロはわかりません。」

「おれもあんま理解はできないな。その立場になったことがないからわからないが。」

「ふしぎなんだな～。あ、それでなんか大変なんだっけ？」

あぁ、実波の表情とかでか。

うん、まぁ大変なんだよね。

「うん。そう見たいなの。すごく必死だったよ。その、実波ちゃんは。」

「あとね、他にもおかしいの。メイドさんたちが歩いてる時1人もいないの。みんな部屋ってことはないだろうし。それに物音は私の部屋からしか聞こえなかった。」

そうなんだ。

メイドさんたちがいない。

実波しかいない。

何が起こったの？

みんな…無事にいて。

「…今日また夢をみたら、続きが聞けるかもね。」

「うん。だからそのことをまた報告するね。」

「もう、暗くなっちゃったね。私はすぐ近くだから大丈夫だけど、みんなは大丈夫？」

「やばっ。早く帰んなきゃ。」

「アタシも！怒られちゃう！」