最年長には子供がいる

＊(VNside)※嘔 吐表現 ページ33

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廊下から聞こえるやけに騒がしい音で目が覚めた。
ミンギュヒョンが何かやらかしたか、と最初は気にもとめなかったけど。

かすかに聞こえる声がどれも焦っていて。
珍しいなと思いながらリビングへ向かった。


SG｢あ、ボノナ！ちょうどいい！お前とりあえず今日1日ソウのことみてて！どっか出かけて！｣
VN｢え？なんかあったの？Aヒョンは？｣
SG｢今日は無理なの！えっと、説明してる暇ないからリビングいって！｣

廊下でドタバタと忙しい様子のスングァンからソウの様子をみるように、ましてや出掛けるようにとまで頼まれてますます不思議だなと思いつつリビングのドアを開ける。


そこには、ソファで数人に囲まれながら顔を真っ赤にし明らかに身体をこわしているAヒョンがいた。

SC｢A、気持ち悪いなら堪えなくていいから！｣
MG｢ヒョン髪の毛汚れるから髪まとめるよ｣
WZ｢いまマネヒョンくるから。苦しかったら俺の腕掴んでて｣

各々背中をさすったり、汗を拭いたりしてAを囲むメンバーが皆焦った顔をしている異様な光景。

『…はぁ、ごめん皆…うぁっ…！』
JS｢大丈夫大丈夫、苦しいね、辛いね。これも持ってくからまた新しい袋使って｣

水を飲むものの、それすらもAヒョンの身体は拒絶している様子で、胃の中の物を何度も戻してしまっているのを見るのがとても辛かった。


VN｢…ミンギュヒョン、Aヒョンは…？｣

何となく察しつつも、Aヒョンの髪を括ってその場を離れたミンギュヒョンに何があったのか聞いてみた。

MG｢朝5時頃だったかな、クプスヒョンが起きてリビングに行こうとした時に廊下でAヒョンが倒れてたって。熱が出てて、起きたと思ったら吐き気が止まらなくなっちゃったみたい。今支えられて起き上がれてるけど、手足も上手く力が入らないって。｣

想像以上に酷いAヒョンの容態に思わず絶句した。

改めて宿舎の様子を見ると、泣きながら走っていたり、ヒョンを支える手が震えていたりしているのに気がついた。

説明をしてくれたミンギュヒョンも目元が真っ赤で、自分がいる手前必死に堪えているといった様子だった。


VN｢Aヒョン、辛いけど頑張って。皆がいる。もう少しの辛抱だから。｣

それどころではないからきっと聞こえていないだろうけど、Aヒョンに声を掛けた。


そして既に泣き崩れて何も出来ないでいるディノを半ば無理やり連れて自分に与えられた役割を果たしにリビングを出た。

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