最年長には子供がいる

練習 ページ19

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「にに〜！！！」
『はぁ〜い』
「みんなかっこいいね！」
『そうだね〜いい子で見てな〜』


こんなのほほんとした会話が行われる場所は、練習室。
「ににのお仕事に一緒に行きたい」と駄々をこねるようになったソウは、こうして時々練習室へ遊びに来るようになった。
ちょこんと椅子に座ってメンバーに一生懸命手を振る様子はさながら立派なCaratである。



連れていくのは邪魔をするかもしれない、と懸念していたけど、メンバーを見渡すと心做しか顔がほころんで動きにも軽快さが増している気がするからそんなものは杞憂だった。



『それじゃあそろそろにに達の事を撮るカメラが働き始めるから、心の中で応援してね〜』

わかった！と小さい両手を口に当てて抑えるソウの頭を撫でたあと、皆が待つフォーメーションにはいる。




ソウが一緒に生活するにあたって約束事がいくつかできた。

ソウのことは社長・スタッフ・メンバー以外に口外しない、目に触れさせないこと。
万が一その他の人物に見つかってしまった場合はマネヒョンの子供という事にすること。
ソウの成長を邪魔しないよう8時までには寝かせること。
ソウとは毎日誰かが一緒に寝ること。


ソウ本人に関しては、カメラが回っている間は声を出さないこと。
動いちゃダメな時はいすにすわって心の中で応援すること。
外では大きい声でメンバーたちの名前を呼ばないこと。(これは元々出来ているけど、一応)
何かあったらすぐに俺を含むメンバーに言うこと。




ソウがこちらへ来て数ヶ月経ったけど、これらが破られたことはまだ1度もない。


ソウを守るためには必要なことだと理解しているのか、弟も破ろうとする様子もなく安心している。


チラチラソウを見るから、メンバーの方が危ない笑




"カット、撮影はここまで"
"今日の練習も終わりにしよう！"


Dance practiceの撮影を終えると一斉にメンバーがソウへ集まり「かっこよかった？」「誰が1番輝いてた？」なんて聞いている。そんな様子を微笑ましく後ろから見ていると突然全員の視線がこちらへ集まる。

なんだなんだと思っているうちに今度は俺の元へ全員が集まって抱きつき始める。


SC「みんなかっこいいけど、ににがいちばんよ〜！」
JN「ににのことみんなすき？」


ソウの真似なのか幼い喋り方をするスンチョルとジュニで状況を把握する。



汗臭い男たちがわちゃわちゃ集まってきて揉みくちゃにされるのはなんとも言えない笑







『ほら、お前達帰ろう！』

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