2話くらいで一段落させる予定だったのに、結局3話になっちゃったな……。短い話で起承転結が書ける人、本当に凄いと思う。 ページ5
「王子は姫の顔を見て言いました………」
ソーンが絵本を音読する声がリビングに響く。ソーンの右隣にはAが、左隣にはグスタフがそれぞれ座っている。
「……絵面がシュール過ぎませんか？」
「まあグスタフは幼女だから。」
「なるほど………」
率直な感想を口にしたジャンヌにテスラが冗談混じりに返すがしかし、しかしジャンヌはそれであっさり納得した。
「わー、いい匂い！何か作ってるの？」
「時期的にパンプキンパイかなー。」
「ちゃんとリリカの分はあるんでしょうね？」
「マルコスさん、正解です。ちゃんと全員分作ったので安心してください。」
「さすがジャンヌ、抜け目ないね。」
「やった！嬉しいっ！」
リリカ、マルコス、ルルカが立て続けに部屋に入ってくる。
「みんな、隣の部屋にヒーロー達を集めてくれる？折角だからこれを囲んでハロウィンパーティーといこうよ！」
「いいね！じゃあリリカ、ガンナーのみんなを呼んでくるね！」
テスラの指示を聞き真っ先に動こうとするリリカ。しかしルルカがあることに気がついた。
「………ハロウィンって明日じゃなかったかしら？」
「ルルカちゃん、明日は他の小説を投稿しないといけないんだよ。駄作者が3作品も掛け持ちするから………」
「マ、マルコスくんっ！いくらギャグ小説だからって、露骨なメタ発言は控えた方がいいと思うな！」
「リリカちゃんは真面目だねー。」
「ほらマルコス、メタいこと言ってないでみんなを呼んで！」
「はいはい。」
───
──
─
『そーん、かぼちゃぱい、おいしいねっ！』
「ふふ、そうですね。」
その後、ヒーロー達を集めて皆でパイをつつきながら笑いあった。女子ヒーローは雑談に花を咲かせ、男子ヒーローは仮装大会を開き、それはそれは楽しく過ごしたそうな。
……ちなみに。
「おかしいですね……。人数分ぴったり作ったはずなのですが、3切れ余ってしまいました……」
「え、余ってんの？よっしゃ！ジャンケンで勝った奴がゲットでいいよな！」
「アタリ、ナイス提案。じゃあ、おかわりしたい人は集まってー。」
人数分ぴったりのはずのパイが3切れも余るという事態が発生したのだが、これは本来、散々無視され続けて不貞寝した死神と総帥、それに絵の仕上げをしている氷柱使いの男が食べる予定だったものである。ジャンヌがそれに気が付き3人を呼びに行ったのは、すっかりパイが冷め、おかわりを賭けたジャンケンが32度目のあいこになった頃であった。
ちょっと体がだるくて何も考えられない時もギャグ小説なら書ける。だからたとえ見る人が少なくてもこの作品を大切にしたいと思ってたりする。→←今更だけどアダムのブラコン設定って人を選ぶかな？まあ説明文のところに「キャラ崩壊」って書いといたし大丈夫だよね。コンパスのギャグ小説とアダムのブラコン設定は相性が良いのですよ。
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作者名：パト | 作成日時：2020年10月25日 16時
