食欲の秋だ！読書の秋だ！芸術の秋だ！勉強の秋ぃ？(∩ﾟдﾟ)ｱｰｱｰきこえなーい。 ページ3
「秋だ！」
「秋ですね。」
『あきー！』
「……テスラ、ジャンヌ、A。もう10月終わるぞ。」
「……食欲の秋だー！」
「カボチャ、さつまいも、栗……。どれも美味しいですよね。」
『A、じゃんぬがつくるかぼちゃぱい、だいすき！』
「ふふ、嬉しいです。」
「なんか俺今無視されなかった？」
「ボクもそれ好きー！今年も作ってくれるよね？ボクも手伝うよ！」
「じゃあ今から作りますか？」
「うん！」
「………」
自分達に都合の悪いことは聞こえないと言わんばかりの3人に完全に無視される13。さすがに不憫に思ったAが『しゃっちん、だいじょうぶ？』と声をかけるも、「いいんだ、どうせ俺なんか……」と面倒くさい拗ね方をしている。ちなみに他の2人は13には目もくれずカボチャパイの仕込みを始めていた。
「食欲の秋もそうですが、秋と言えば読書の秋ですね！ということでAさん、一緒に本を読みませんか？」
『そーんがよんでくれるの？』
「はい！」
『やったあ！それじゃあA、あのほんがよみたい！』
「いいですよ。」
そこにソーンがやってきてAを読書に誘った。Aは13をほっぽり出してこれを快諾し、近くのソファに並んで座り読書を始めた。
ソーンが優しい声で本を読み上げ、Aが幸せそうにこれを聞く。それはまるで……
「この世の尊いを凝縮したような空間ですね。」
「わっ!?アダム!?いつの間に!?」
「ソーンのいる所なら何処でもいますよ、私は。」
「なんでそんな笑顔でストーカー発言ができるの!?」
「考えてはいけませんテスラさん。アダムさんはこういう方なんです。」
驚くテスラを尻目にスケッチブックと鉛筆を取り出すアダム。
「「………」」
「？何ですかその目は。絵を描くだけですよ。芸術の秋ですからね。」
さも当然のように言いスケッチブックに鉛筆を走らせる。数分後にはモノクロのソーンとAがスケッチブックの中に生み出されていた。
「……ブラコンもここまでくると病気だよね。」
「そ、そこまで愛せる存在がいるのは良いことですよ！」
「……ソーンの半径2メートル以内にAちゃん以外の女の子を入れないようにするのも愛なの？」
余談ではあるがアダムはA以外の女ヒーローはたとえコクリコであってもソーンに近づけない。
「そっ、それは、ソーシャルディスタンスというものでは？」
「絶対違う。」
そんな言い合いをしながらもパイを作る手は止めない2人。
(続く)
今更だけどアダムのブラコン設定って人を選ぶかな？まあ説明文のところに「キャラ崩壊」って書いといたし大丈夫だよね。コンパスのギャグ小説とアダムのブラコン設定は相性が良いのですよ。→←一説では「ただおみ！」と何度も呼ぶ姿が母親を呼ぶ幼女を連想するんだとか。なんだそりゃ。
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作者名：パト | 作成日時：2020年10月25日 16時
