【#コンパス】幼女と、死神と、幼女【愛され】 (ページ1)

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ぐったふが幼女って最初に言い出した人の顔が見てみたい。ページ1

『ぐしゅ、ぐしゅー。』

「……何だ？」

『だっこー！』

「……ハア。ほら、これでいいか？」

『わあ、たかい、たかーい！』

ここは、#コンパスのヒーロー達が過ごすシェアハウス。今日の分のバトルは終わりだと言わんばかりにだらけるヒーロー達の話し声と、そんなヒーロー達に出した紅茶の香りが共通スペースを満たす。いつも通りの、平和な日常。この日常を壊す者は、誰一人としていない。

「ちょっと誰か警官ポロ呼んで。」

「待ってくださいマルコス殿。今彼を呼んでも証拠不十分ですぐに釈放される恐れがあります。」

「じゃあアダムは、このままグスタフがAちゃんに手を出すまで黙って見てるって言うの!?」

「そ、それは……」

……否、いた。それも、2人。

「僕グスタフを止めてくるから、アダムは通報お願い！」

「わ、わかりました。」

「おーおーお2人さん。何してんの？」

「あ、13！アレ見てよ！」

マルコスがAとグスタフのいる方向を指差す。

「あれはまずいって！手遅れにならないうちに止めないと！13も手伝って！」

「ん？何がまずいんだ？」

「何がって、見て分からないの!?グスタフが！Aちゃんを！誘拐しようとしてるんだよ！」

「しかしマルコス殿。そうは言えどまだ未遂ですし……」

「だからそんな悠長なこと言ってる場合じゃないんだって！」

そんな言い争いをする2人をしばらく見つめた13は、合点がいったような顔をして言った。

「ははーん、さてはマルコスお前、百合耐性ないのか。」

「え、はあ？なんでそうなるのさ！」

「あれ、違ったか？目の前でいきなり幼女同士がイチャつき出したからてっきり焦ってんのかと……」

「いや本当何言ってるの？」

「ん？ぐったふは幼女だろ？」

「いや何馬鹿なこと……」

「ぐったふは幼女だろ？」

「そんな訳……」

「ぐったふは幼女だろ？」

「……グスタフハ、ヨウジョ。」

「マ、マルコス殿!?騙されないでください！」

「そっかあ、グスタフは幼女だったのかあ……。じゃああれは誘拐現場じゃなくて、前衛的な百合だったんだあ……」

「いくらなんでも前衛的過ぎますって！マルコス殿！しっかりしてください！マルコス殿っ！」

マルコス、陥落。アダムが彼の肩を掴み何度も揺さぶるが、返事は返ってこない。

「アダム、お前本当頭固いよなあ。」

マルコスを洗脳した13は次の獲物をアダムに定めた。

(続く)

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グスタフの毒はバトル中以外は放出されないご都合設定です。