成果 ページ26
「うー、腹減ったー。今日の晩飯は何だ?」
「鯖の味噌煮です。デルミンが作りました。」
「お、マジ? よっしゃ、デルミンが作ったならまずハズレ無しだからな。」
「ふふ、そう言ってもらえると嬉しいです。」
晩御飯の、前。13とデルミンが、和気あいあいと会話をする。
「あ、そういえば。」
「ん、どした?」
「いえ、たいした事ではないのですが、Aさんが卵焼きを作ってくれたのでそれも皆さんにお出ししようかと。」
「………………へ?」
一瞬にして、13の顔面が、真っ青になる。
「A殿の卵焼き…………ですか?」
「そういえば、Aさんの料理って食べたことありませんね。」
「え、なになに、Aの卵焼き? 楽しみ!」
「ソーン、メグメグ、目を輝かせるな。というか期待値を上げすぎんな。死ぬぞ。」
私の料理スキルの無さを知っている、アダムと13は、物凄く、不安そうな顔をしていた。
………
……
…
「それでは皆さん、手を合わせてください。……いただきます。」
「「「いただきます!」」」
デルミンの号令で、晩御飯が始まる。
「すげえ……すげえよ…………。ちゃんと人間の食いもんだ…………」
「何と言う成長速度…………」
13とアダムは、食事が始まって早々、これでもかと言うほど驚いていた。
「デルミンの指導の賜物です!」
『本当に、ありがとう。』
デルミンがいなかったら、零夜に、美味しいもの、食べさせられなかった。感謝しても、しきれない。
「零夜、愛するAの卵焼きの感想は?」
きららが、零夜の口元にエアマイクを持っていく。
「……うん、すごく美味しい。ありがとう、A。」
『どういたしまして。』
………
……
…
「…………これで最後ですね。」
『うん。』
食事が終わり、今は後片付けの最中。他のヒーローは、それぞれの部屋に、戻った。
「A。」
『零夜、どうしたの?』
前言、撤回。零夜だけは、何故か部屋に戻っていなかった。
「その、君の作る卵焼きが食べたくなって……」
『……さっき食べた、でしょ?』
「……皆のため、じゃなくて、僕だけのために作られた卵焼きが食べたい。………………我儘、かな?」
『…………』
………不覚にも、可愛いと、思ってしまった。
「おやおや、でしたらデルミンはお先にお部屋に戻りましょうか?」
『そうしてくれると、助かる。』
「わかりました。ではごゆっくり。」
『じゃあ零夜、完成まで少し待っててね。』
「うん。」
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パト(プロフ) - かずさん» ありがとうございます!!わ、私が掛け持ち無限ループに入る証拠がどこにあるって言うんだ!!(急に探偵に追い詰められた犯人風)←例えが分かりにくい (2021年3月14日 23時) (レス) id: 8ed95612e3 (このIDを非表示/違反報告)
かず(プロフ) - 完結おめでとう!そしてまた何か掛け持ちするという無限ループに入ったらもう奥さん困っちゃうわぁ(急に近所のおばさん風) (2021年3月14日 22時) (レス) id: b2c4a9da46 (このIDを非表示/違反報告)
パト(プロフ) - かずさん» 読者様がネタで言ったことを現実にする女!それが私です(*`ω´*)ドヤッ(何もドヤる要素がない) (2021年2月27日 14時) (レス) id: 8ed95612e3 (このIDを非表示/違反報告)
かず(プロフ) - まさかの2人とも猫耳になったΣ(・□・;) (2021年2月27日 13時) (レス) id: b2c4a9da46 (このIDを非表示/違反報告)
パト(プロフ) - かずさん» ふ、2人とも……だと……。…………あなたはネタのつもりで言っているのかもしれませんが私は結構本気で考え始めております(マジか) (2021年2月24日 0時) (レス) id: 8ed95612e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:パト | 作成日時:2020年10月4日 13時