【#コンパス】このカップル、なんかユルくない!?【零夜】

遊戯 ページ21

あれから、数分後。

「3か。1、2、3……

…………あ。」

『零夜、どうしたの？』

「子供が生まれたって。」

『2人目、だね。男の子かな？女の子かな？』

「零夜、Aちゃんと結婚してから運が向いてきてるね。もしかして、Aちゃんって勝利の女神なのかもね！」

『えへへ。テスラ、ありがと。』

そう言われると、悪い気はしない。

「確かに零夜殿は幸せになっていますね。それに引き換え…………」

「…………何だよアダム！ 言いたいことがあるならはっきり言えよ！」

「い、いえ……」

「何だよ！ 俺が突然医者やめたのがそんなに面白いかよ！」

『突然、自分探しの、旅に出るからって、やめたんだよね。』

「マジで何なんだよあのマスふざけんなよ……」

13は、ついさっき、止まったマスに、【自分探しの旅に出るために仕事をやめる】と、書いてあったので、今は、零夜やマルコスと同じ、フリーターになっている。

『ふふ、どんまい。』

「おいお前今笑っただろ。」

「これで13も僕の仲間だね。」

「黙れクソニート。株も最近負け続きの癖に。」

「うっ……」

「零夜殿はA殿が来てから株では勝ち続けておられますね。」

「Aの言った通りのタイミングで買ったら、自然と儲かったよ。」

「Aちゃーん！ 僕にも株のアドバイスしてよー！」

『やだ。』

「ストレートな拒否っ！」

……そんなこんなで、更に数分後。あれからも、私達の快進撃は続き。

「零夜殿が1位、私が2位、テスラ殿が3位、マルコス殿が4位で13殿が5位ですね。」

「何かもう、最後の方は零夜達の快進撃と13の転落を見てただけだったね……」

『13の転落振りは、正直、ちょっと面白かった、よね。』

「テスラ、A、お前らマジで許さん。」

13に、怒られた。…………でも、あれで笑わない人は、いないと思う。手番がくる度に、ことごとく変なマスを踏んで、所持金を減らす様は、すごく面白かった。

「あと、零夜とAちゃんのイチャイチャね。リア充爆ぜろ。」

「……？ そんなつもりはなかったんだけどな。」

「子供が産まれたねー、男の子かな、女の子かなー、きっとAに似た可愛い女の子だよ(ｷﾘｯ

…………この会話をイチャイチャと言わず何と言うのさ！」

『「……？」』

「なんで2人ともピンときてないのっ!?」

『子供の性別は、誰でも気になる、よね？』

「A似の女の子が産まれたら可愛いに決まっているだろう？」

「このバカップルが……」

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